「ストアコンパリゾン」のすすめ

先日、私が幹事をつとめる『溜り場交流会』にて、流行ってるお店を体験しに行こう! というテーマのもと、ストアコンパリゾンツアー「俺のフレンチ・イタリアン AOYAMA」へ参加者の皆さんと遠征しました。

ストアコンパリゾンとは、マーケットリサーチ手法のひとつで、【コンパリゾン( comparison )= 比較】同業種または異業種の高業績店などを観察して、その店舗の特徴や動向を調べること。繁盛店や話題の店を実際に利用して成功要因を探り、それを自店舗に取り入れて業績向上を図ることを目的とします。

今回のターゲット「俺の株式会社」は、ブックオフコーポレーション創業者でもある坂本孝さんが「星付きレストラン」と「立ち飲み居酒屋」を融合させたビジネスモデルで、都内を中心に「俺の」を冠に 29 店舗展開しています。

今回のツアーでは実店舗に向かう前に、ターゲットについて研修をしてからの体験でした。参加者の皆さんはそれぞれ感想をお持ちかと思いますが、私は料理は美味しいと感じ、材料に対しての価格も安いと感じました。…が、なんだか落ち着かないお店だなぁと思いました。

ただ、これが『俺の』のコンセプトで、しっかり4回転以上させなければ、あの店は潰れてしまいます。入店から2時間で一通りのメニューを注文させてご退席を願う。つまり落ち着かせてはいけないのですね。私の感想は会社側の予定通りなのでしょう。

実際に行って初めて知ったことは、入店前の事でした、まるでディズニーランドのアトラクションの説明のように、「『俺の泡』と表された、G.H.マムコルドンルージュの世界最安値での提供!」「予約のお客さまの分は、スペシャルメニューのお取り置きがございます。ただ入店時にご注文頂かないと品切る場合もございます」と、入店を待つ行列に向かってのアナウンス。もはや注文しない訳にはいきません。「伝え方」の妙だと感じます。

高級レストランではメインディッシュはゆっくり最後の方に、でもこのお店は入店時に注文させる。一番利益金額の大きい商品を確実に売る、理想的な〝しかけ〟ですね。このお店について知る方法は、インターネット、書籍、テレビなど様々な媒体がありますが、実際に自分の目や耳や舌の感覚での実体験から得られる情報量には到底及びません。皆さんも「ストアコンパリゾン」というスタンスで、高業績店を訪れてみてはいかがでしょうか。 

(関連 13 Pも是非ご覧ください)

 


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