2014年を迎えて
皆さま、明けましておめで とうございます。
2013年は安倍政権のアベノミクスの「3本の矢」のうち、 13 兆円の「財政出動」 と例を見ない「金融緩和」策の効果か、輸出関連企業や不動産関連企業の業績が景気を引っ張っているというところでしょうか。
ただアベノミクス効果の恩恵は私たちのお客さまである中小企業まで降りてきていないというのが正直な感想です。
では、2014年は中小企業にとってどんな年になるで しょうか。
輸出関連企業が恩恵を被っている円安は、一方で原材料価格の上昇に繋がっています。
更に、4月からは消費税が 3%上がって8%になります。
これらを販売価格に転嫁で きなければ経営を圧迫していくことになりますが、中小企業にとっては難しいところです。
先日の新聞の記事では6割以上の会社が消費税増税分を価格転嫁することは難しいと 考えているとのことです。
こうしてみると中小企業に とってはやはり厳しい年になることは覚悟しておかなければならないでしょう。
私は、アベノミクスの効果が中小企業や一般消費者のところまで降りてくるためには、恩恵を被っているメーカーやゼネコンなどの大企業が下請けや外注先といった取引先に適正な利益をシェアしていく という姿勢に変わる必要があると思っています。
もちろん品質や納期というところで取引先の努力を求めることは当然でしょうが、度を過ぎた価格要求は中小企業を疲弊させていきます。
中小企業の疲弊・衰退は、大企業自身の衰退に返っていくと思います。
このような状況の中で、中小企業が生き残る途は、結局のところお客さまや取引相手にとってなくてはならない存在になることしかないのでしょう。
やはり自社の商品を徹底的に見つめ直すことが必要なのではないかと思います。
株式会社LR小川会計 代表取締役 小川 泰延
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