ライフプランの中で相続を考える
第300回 財産承継研究会
ライフプランの中で相続を考える
株式会社LR小川会計代表取締役 小川泰延
財産を遺す人と引き継ぐ人では、相続についての考え方が違ってきます。
1 まず、財産を遺す人にとっての相続対策は、〝終活〟だと思います。
⑴この先の人生をどのように過ごすか
ライフプランの道筋を立て、この先の人生で、どのくらいの財産が必要なのか予測することが必要です。どのくらい必要なのか明確にわかる人はいないと思いますが、不安なく余裕を持って過ごせるようにしておかなければなりません。必要な財産を削ってまで贈与すべきではないと思います。
⑵そのための経済的基盤をどうするか
ライフプランを実現するために、現在ある財産をどのような形にして残していくか考えておくことが必要です。
⑶家族にどうなって欲しいのか
自分の意思をしっかり家族に伝え、育てていくことも重要です。相続が発生してもめる原因を少しでも少なくしておくことは、遺す人の重要な役割だと思います。
⑷家族に何を遺すのか
どの財産を誰に遺すのか、処分しても良いものは何かなどはっきり決めておくことも必要です。本人にとっては大事なものでも、家族にとってはどうしたら良いのかわからないものもあり、困ってしまうようです。
遺言書は、誰に何を遺すのかだけでなく、家族にどうなって欲しいかの意思を伝えることのできる良い手段ですので、遺言を書くことをおすすめします。
2 一方、財産を引き継ぐ人にとって相続とは、ライフプランの新たなステージの形、その実現のための新たな資産の取得です。
取得のコスト負担に備えて納税・節税の対策を考えることも相続対策として重要ですが、一番大事なのは心構え、覚悟も持つことだと思います。
♥ 次回の財産承継研究会の開催日 ♥
2014年1月24日(金) 18時30分~20時30分
☎044-811-1211(石井・駒まで)
お申し込みは こちら
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