子から親にできること 自宅で介護を考えるなら･･･
【介護サービスを受ける前に･･･】
前回は介護保険の基礎をご紹介しました。
住みなれた自宅で暮らし続ける場合に、どのような介護サービスを利用できるのでしょうか？
公的な介護保険はもちろんですが、民間介護関連サービスも含め、その内容や費用など知っておけば、介護が必要になっても慌てずにすみますね。
本人や家族の状況に応じて選択できるよう、サービスの内容をまとめてみましょう。
【 介護保険で利用できる主な居宅サービス 】
◇要支援の場合は介護予防サービスとなります。
利用限度額は前号に掲載しています。
◇訪問介護で調理･洗濯･買い物など日常生活に必要な「生活援助」は同居家族の支援がある場合、介護保険からの給付は行われません。
◇居宅療養管理指導とは、通院が困難と認められた場合、訪問により医師及び歯科医師・薬剤師・管理栄養士の管理指導、助言が行われます。
歯科衛生士による口腔内の清掃、管理栄養士による栄養指導 等
【介護保険以外のサービス】
〇民間業者による家事代行サービス：
高齢者とその家族の為に掃除・洗濯・買い物・食事などを手がけます。１時間3,000円強～という業者が一般的です。
〇配食サービス：
自宅まで食事を届けてくれるｻｰﾋﾞｽ。参入企業が増加中。
男性の一人暮らしや調理が負担な場合等に役立ちます。
〇宿泊付きデイサービス：
通い慣れたデイサービスで宿泊できるｻｰﾋﾞｽ。家族が時々リフレッシュする為に利用する事も可能です。事業者にもよりますが、1泊800円程度で提供する所も。
〇高齢者安否見守りサービス：
自宅に訪問し、目で見て健康状態や防犯の確認をするサービス。巡回訪問サービス 月1回訪問で３，０００円～。遠距離介護の場合でも、いざという時にすぐに駆けつけてくれる人がいると安心ですね。
【 実際いくらかかる？ 】
在宅介護で介護保険適用のサービスを中心に利用した場合1ヶ月にかかる介護費用合計は平均は約35,000円。
（都内の高齢者世帯を調査した平成13年家計経済研究所調査より）
介護状態の進行に伴い費用額も増加する傾向にあります。
【まとめ】
介護保険利用のサービス料や内容については、自治体により微妙に異なります。また、家事､ゴミ回収､配食、運動･栄養指導など無料または少額で独自のサービスを提供する所も。役所の担当窓口や地域包括支援センターに問い合わせてみましょう。
次回は介護施設サービスなど「高齢者の住まい」について取り上げたいと思います。
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