「ドバイ・ジャカルタ」駆け歩き

先月、株価乱高下するさなかドバイとジャカルタへ14日~18日ドバイ、19日~23日ジャカルタという強行軍ではあったが行ってきた。

■ ドバイの印象 ■

No117_135939ドバイはNHKで特集されたり、海上に住宅地を造成したり、最近では高さ1000メートルのビルの建築が発表されたり、世界で一番ホットな場所として紹介されているところである。海上都市を是非見たかったが、完成は早い物でも2年先ということで見ることができず残念であった。

ドバイと言うとオイルマネーの中心地、砂漠の中の人工都市と言った感覚しかなかったが、市街は結構整備されていて観光客もそれなりに見受けられた。しかし、11月7日の日本経済新聞の報道によると、開発はすべて海外からに投資と資金調達によっているとの事が報じられており、現在開発途中の建設はスローダウンするのではないかとの事である。

■ ジャカルタの印象 ■

ジャカルタ行きは川崎異業種研究会の海外視察で和光大学との産学連携の一環としてボゴール大学との交流、併せてインドネシア第24回「TRADE EXPO」参加が目的であった。

ジャカルタには1989年に行ったことがあり、今度は20年振りであった。当時のジャカルタは中心から数ブロック離れたところはもう住宅地であった記憶が強い。

初日はボゴール大学訪問のためジャカルタ空港についてからバスで約1時間半離れたオランダ時代の避暑地であったボゴール市内に宿泊した。途中バスの車窓から見るジャカルタ市内の風景はビルが連担として連なり、途中大きな住宅団地なども見受けられ、20年前のイメージはまったく浦島太郎のようであった。

■ 今回の旅行で感じたこと ■

ドバイとジャカルタを駆け足で回って感じたことがいくつかある。
一つ目は、インドネシアの人びとが「柔らかい」「やさしい」と言うことであった。タイ、マレーシア、シンガポール、ベトナムなど東南アジア諸国全般に感じられたことである。

中国にも何度か行ったが、東南アジア諸国とは何か決定的に違う印象を感じた。中国を敵視する必要はないが、東南アジアの諸国とはメンタルなマインドはまったく異なっているように見受けられた。

華僑が心底から現地に受け入れられていないと思われ、東南アジア諸国の人びとは日本と融和する点が非常に多いと感じた。私たちはもっと東南アジア諸国の人たちの目線に合わせた付き合い方を確立する必要があるのではないだろうか。

二つ目は車社会に象徴される工業化社会の到来である。
ドバイでは首都のアブダビへは従来は四日かかっていたところが高速道路ができて4時間で行けるようになったとの事である。また、砂漠の中のランド・クルーザーによるラリーに参加したが、駱駝とは比べものにならない利便性を知った今、元の生活にはもはや戻れないであろう。

ドバイでもジャカルタでも市内の交通渋滞はひどい。しかし、高速道路を始め道路整備が着々と進んでいた。このように自動車が一般庶民にまで普及し、世界中にアメリカ的な車社会文化、物質中心的な資本主義的な文化が浸透し、市民の生活を完全に変えているのを目の当たりにした。

三つ目は、IT化社会・情報化社会・グローバル社会の到来は携帯電話に象徴されているということである。世界中いつでも、どこでもマンツーマンで情報の交換ができる社会が来ていることを実感したのも今回の旅行であった。

既にインターネットで世界のあらゆる情報が得られることは十分判っていたが、同行の人たちが自由に日本の人たちと連絡したり話し合ったりしているのを見て、世界がグローバル化したのを実感した。10年前には既にベトナムやシンガポールで、自由に携帯電話でコミュニケーションをとっているのを見聞きしていたが、そのときは頭では理解しても肌で感じるまではいかなかった。

今回の二回の旅行で同行の人たちが「ケータイ」を自由に使っているのを見て、グーグルなどインターネットの検索などと併せてグローバル社会を始めて身近に実感できたのである。

LRパートナーズ代表社員 小川 湧三

 


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