投資信託入門 その3 『インデックスファンド』
【インデックスファンドとは・・・?】
市場の動きの目安となる指標に、機械的に運用実績が連動するように設計された投資信託です。日本株式の場合は、日経平均株価やTOPIXと連動するように設計されています。海外株式や、海外債券にかんする指標に連動する商品もあります。
〔⇔アクティブファンド〕
アクティブファンドとは、ファンドマネージャーによって、利益を積極的に狙っていく投資信託のことを指します。
【ETFとは・・・?】
=Exchange Trade Fund
株価指数の動きに連動することを目的に運用される投資信託で、特に、証券取引所に上場している商品を指します。証券会社によっては、海外指標に連動しているETFも取り扱っています。
【代表的な指標】
〔国内の株価指数〕
◇日経225 (日経平均株価225種) :日本経済新聞社
東証上場企業の代表的な225者の平均株価を算出。現在はハイテク企業が多い。
◇TOPIX (東証株価指数) :東京証券取引所
東証に上場している全銘柄の時価総額を指数化したもの。
〔海外の株価指数〕
◇NYダウ (ダウ工業株30種平均) :ダウジョーンズ社
グローバルに展開する米国の優良工業株30社の株価に連動。GE、P&G、3M、シティなどが含まれる。
◇S&P500 :S&P(スタンダード&プアーズ)社
米国の全主要業種から選定された大型株500銘柄に連動。
◇MSCI KOKUSAI インデックス :MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)
MSCIが開発した、日本を除く世界の主要国で構成された株価指数。
〔海外債券の指標〕
◇シティグループ世界国債インデックス :シティグループ
世界主要国の国債の総合投資利回りを、各市場の時価総額で加重平均した、海外債券の代表的な指標。
【インデックスファンド・ETF のメリットデメリット】
◇メリット◇
①日経平均やTOPIXは、新聞・ニュースで毎日報道されるので、情報を得やすい。
②株式市場全体の動きなので、個別銘柄を調査・判断する必要がない。
③ファンドマネージャーの相場観に関係なく、市場全体の株価動向によって運用成績が決まる。
④少額で分散投資ができる。
⑤手数料が安い。
◆デメリット◆
①元本および分配金が保証される商品ではない。
②価格変動リスクがある。(市場が下がれば、価額も下落する)
③市場の急変時には、対象となる指標に連動することが困難な場合がある。
【実際に購入するには・・・?】
各金融機関によって、取扱商品・手数料等などさまざまです。
〔インデックスファンドの場合〕
1万円から購入でき、1日1回基準価額によって売買されます。また、自動積立ができるところも多くあります。同じ商品でも、販売手数料がかかる場合とかからない場合があるので、よく確認しましょう。
〔ETFの場合〕
株式と同じ様に、市場の取引時間内ならいつでも売買ができ、指値注文も可能です。取引単位は10万円程度からで、売買手数料は株式と同じ取扱いになっています。
【インデックスファンドとETFの違いは・・・?】
同じ投資対象の場合、投資方法に大きな違いはありません。
最低の取引単位や、積立の取扱いなどが異なるので、長期的に積立をする場合にはインデックスファンド、市場の動向でまとまった資金を投資する場合はETF、と使い分けるとよいでしょう。
【まとめ】
「投資には興味があるけど、どれを選んでいいかわからない。」「個別取引が難しい海外株式や、海外債券にも少しずつ投資してみたい。」など投資初心者の方は、市場の動向などの勉強もかねて、少額から始めるとよいでしょう。
また、ベテランの方でも、インデックスファンドやETFを自分で組み合わせると、安い手数料で分散投資が可能です。オリジナルのMY投資信託を作ってみてはいかがですか?
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