胎動を感じる街・大連視察記

この度、川崎異業種研究会主催の研修旅行として、10月13日から15日の2泊3日の日程で中国大連に行ってきた。成長著しい中国の経済事情、生活環境の視察は、たいへん意義深いものであった。

工場視察(第1日目)

No92_14293237日系企業は1200社が進出しており、現地ガイドさんの説明によると就労人口の3分の1が日系企業で働いている。今回は住友商事100%出資の「大連華友針織有限公司」を視察した。

工場の説明は中国人女性が日本語で行っていた。年配の日本人男性が細かい質問に個別対応していた。国内工場と同じく整理整頓の行き届いた工場である。

視察の大部分は日本人。工程名、見学の順路を大きく表示してあり、床は土足で歩くのが恐縮するほど磨かれていた。掲示板の行動目標は、漢字であることを除けば日本と同じ。

製品はニット製品で、ほとんど日本に輸出されるとのこと。

大連市街見学(第2日目)

No92_14294691大連国際空港からホテルまでのバスの車窓からはよく整備された景色がみえる。高層ビルが林立して中国の経済発展を実感させる。街中いたるところ戦前の日本統治時代の年代を感じさせる建物等がそのまま使われており、戦前の日本人の活躍ぶりを垣間見ることができる。

街中は信号が非常に少ない。自動車の走行スピードは恐ろしく速いし、横断歩道があっても止まってくれない。道幅の広いところは横断するのに勇気がいる。

大連市郊外

郊外に出ると日本の景色と大きく異なる。家はレンガと石でできていて、色は白と茶色。木造と思しき家を探したが見当たらなかった。大連は港町でもある。観光スポットはいたるところにあるので観光旅行を楽しむことができる。

旅順口、203高地

中国の改革開放路線の進行により、日本人向けに旅順口、203高地を観光地として解放し、日本軍が建立した施設等を観光目玉として利用している。

東郷平八郎、乃木希典をはじめ、日露戦争当時の軍人について詳しく説明してくれる。この地区には軍事施設が多く、入るには許可が必要となる。

中国人は商売熱心

土産物店のお客はほとんど日本人。売らんかなの姿勢はすさまじかった。定価は手書きが多く、交渉によってどんどん下がっていく。目を他の商品に移すと、すかさず次の商品の説明・交渉を始める。どこの売り場でも同じである。交渉に慣れた頃に旅は終わり若干の悔しさが残った。

機会があれば

中国には農村住民用と都市住民用の2種類の戸籍が存在し、著しく差別されている。経済成長の恩恵は豊かな国民にはより多く、そうでない国民にはそれなりにと予測する。中国を訪問する機会があれば、オリンピック後の中国各地の企業家の活動ぶりを知りたい。

 


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