開業30年を振り返って

はじめに

私が税理士の登録をしたのは昭和38年9月11日です。義父である田辺政治先生の事務所で実務経験を経た後、昭和46年9月18日に独立しました。しかし、その直後12月11日田辺先生が急逝したため田辺会計事務所を引き継ぎ、以来30年、昨年12月11日で30年を迎えたことになります。

諸事片付かないまま、事務所を引き継ぐことが決まったあと翌昭和47年正月雪の降る中お客さま一軒づつ挨拶を兼ねて回ったこと、2月JDL204の製品化1号機の購入を決め事務所のコンピュータ化を決めたことが昨日のように思い起こされます。このコンピュータは事務所に大きな変革をもたらしました。

お客さまに感謝して

30年続けられたのはただひたすらお客さまに守られてきた、の一言に尽きます。もちろん職員の協力も見逃すことはできません。税理士業務は言わば職人仕事に近いものがあるため少人数の事務所形態が多い中ともかく県下有数の規模の事務所を維持できたことは職員とお客さまの理解に基づくものであると感謝しています。

税理士事務所に課せらた守秘義務

税理士の守秘義務については人それぞれの解釈がありますが、私は職員に対して常々「お客様がお互いに親子兄弟であろうとも、隣近所であろうも、お客さまの紹介者であろうともお客さまのことを話すこと」を禁じています。

また「喫茶店、食事、アフターファイブといえどもお客さまのことを話題にしない」ように指導しています。このように指導しているため私自身がお客さまと仕事以外の大勢のお客さまとお会いしたときに不快を与えたり、失礼していることもあるのではないかと感じています。

地域密着の事務所運営30

30年間只ひたすら地域に密着した事務所を目指してお客様の大小を問わず、お客様に差別をつけずみな一様の仕事に徹してきました。お客様に良かれと思うことは積極的に提案しながら仕事をしてきました

30年を振り返ると、無我夢中の10年、成長期の10年、デフレ衰退期の10年の三つの時期に分けることができます。企業のライフサイクルは一口に30年といわれていますが、時代もお客さまから求められるものも変わっても、お客さまのご期待に応えられないことも多くなってきています。

1世紀の新たな税理士事務所を目指して

税理士制度も大幅に改正され今年から税理士法人が認められるようになり、業界のあり方を大きく変える可能性があります。お客さまを取り巻く経済環境も大きく変わってきています。社会的環境もインターネットを中心としたIT革命で大きく変わってきています。

21世紀の始め8月20日ISOの認証も受け、このような時代の変化を先取りしお客さまのあらゆるニーズに応えられる「企業としての新しい事務所」を目指します。

(小川 湧三)

 


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