ISO9000にチャレンジしよう
ISOとの出会い
私がISOを知ったのは1997年2月川崎商工会議所のインド視察研修の企業訪問で中小企業を訪問したときでした。ISOの認定を受けないと「輸出企業との取引ができない」「海外企業との取引ができない」ということでインドでは6000社以上の企業がISOの認定を受けているとのことでした。
日本では品質管理の発展として工業関係が中心でしたが、その後注意して見ていると新聞報道や雑誌などでサービス関係でも認定が受けられることが分かってきました。
なぜISOが事務所と関係があるのか
私たちは税務申告という間違いが許されない仕事をしていることから、当然のこととして「事務の品質管理」ということに注意を払ってきました。
したがって、ISOがサービス部門でも認証を受けることができること知って、事務所にどのようにしたら導入できるか、どのようにしたら認定を受けることができるのか関心を持っていました。
しかし、導入コストが非常に高いとか、マニュアル類の作成が大変そうだとか、認証を受けた後のシステムの維持が大変だとか、なかなかISOの本質や認定を得るまでの概要が隔靴掻痒、よく分からないでいました。
ISO9000の本質とは?
私なりに理解したISOの本質は、「製品の品質を保証するのではなく企業の品質保証体制についてのISOの要求事項を規定し、記録し、正確に実施する事を求めている国際規格」です。
すなわち、最終製品の絶対品質を求めるものではなく、最終製品に要求される品質をムリ、ムダ、ムラなく達成するために「目に見えない作業・手続き」をマニュアル類により「目に見える」ようにする、Traceability(記録遡及性)を保持することです。
集合コンサルティング方式でISOにチャレンジ
ところが、昨年12月税理士事務所でISOの認定をうけた事務所の研究会があり、全国の会計事務所の中でISOの認定を受けようとする会計事務所が集まって、集合コンサルティングを受けながら、ISOへチャレンジすることができることが分かりました。
私たちの事務所でも全国23会計事務所と一緒にISOの認証を得ることに向けてチャレンジすることにしました。いままで手探りで「事務の品質管理」を模索し続けてきましたが、ISOへのチャレンジを通じて、全員に理解できる「事務の品質管理」体制作りができるものと確信しています。
いままで手探りで行ってきた「事務の品質管理」に全員共通の理解のもとにISOという共通の方法・手段でチャレンジし、定着させたいと念願しています。
(小川 湧三)
神奈川県川崎市で税理士をお探しなら
経営者のパートナーとして中小企業の皆さまをサポートします