「まとめてやる」と速い?
そんな訳で研修の資料を見直していたのですが、その中の資料の一つを改めて見返していました。
それは、あるスーパーでの業務改善の実験についてのものです。
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どんな実験かというと、
① キャベツを半分に切る
② 切ったキャベツをラップでくるむ
③ ラップしたキャベツを箱に入れる
この一連の作業(1箱分)を、
A まず全部切る→その後で全部ラップする→全部ラッピングし終わったら箱に入れる
(作業を工程毎にまとめてやる)
B 1個切ったらラップして箱に入れる→これを繰り返す
(1個づつ終わらせる)
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皆さんは、AとBのどちらが速いと思いますか?
おそらく「A(まとめてやる)の方が速い(≒効率がいい)」と思われる方が多いのではないでしょうか。
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結果はどうだったかというと、Bの方が速かったのです。
このスーパーでは、他の商品でも実験をしたそうですが、同様の結果だったようです。
実は、当社でも郵送物の封入作業で時間を測定してみたそうです。
…やはりBが速かったとのこと。
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同じ結果が出るということは、そこには明確な理由があるということです。
「まとめてやった方が(ロスがなくて)速い」というのは、「思い込み」に過ぎないのです。
実はまとめてやる場合には、そこに意識していなかったロス(無駄)が事実として存在するのです。
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もし、この結果に釈然としないという方は、何かの作業で試してみて(時間を測ってみて)ください。
そして、無駄を探してみてください。
きっと理由が見つかるはずです。
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「思い込み」を疑ってみませんか。
株式会社LR小川会計
代表取締役 小川 泰延
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