不動産市況及び今後の賃貸物件の動向予想等について

第382回 ロングリレーションズ倶楽部

講師

株式会社エヌアセットBerry 代表取締役 芳村 崇志 氏

今回のロングリレーションズ俱楽部では、不動産市況と賃貸経営の行動予測についてお話ししていただきました。

♣不動産市況

土地の価格の変動率が上がった場所は交通利便性の高い場所が挙げられ、反対に変動率が下がった場所は、最寄り駅まで距離のある場所や、災害の影響を受けやすい場所が挙げられるそうです。

賃貸住宅の平均家賃は令和2年と比較し、都心部では減少傾向にありますが、神奈川県は上昇傾向にあります。コロナの影響で都心部は転出超過による需要の減少、対して神奈川県は外出自粛により退去率が減少し、需要が増加していることが要因として挙げられます。入居者の募集は少ないですが、賃貸を探している人はいるので賃料を上げても契約が成立するという状況にあるとのことでした。

今後、低金利政策による低水準の無リスク金利ということから株価上昇のキャピタルゲインの再投資先として挙げられたり、日本の賃貸の安心感・割安感から海外買い手が増加したり、不動産の市場価値が上昇していくことが予想されます。

♣不動産経営を取り巻く環境

「水害ハザードマップにおける対象物件の所在地の事前説明の義務付け」「賃貸不動産経営管理士の資格を所持した管理業者の登録の義務付け」「宅地物件取引業者による人の死の告知に関するガイドライン」など、不動産取引時の新制度が創設されています。

また、令和3年10月に認可された制度もあり、これから個人所有の賃貸住宅においても、修繕積立金を共済協同組合の共済掛金とすることで全額損金とすることができるようになります。

♣これからの行動予測

これからの賃貸経営に必要な対策として、資本保護、定期的収入、レバレッジ、資本増加、節税、オーナーシップなど、どの目的で物件を所有しているのかを明確化することが大切です。また、自己資本額・自己資本利回りを確認し、判断をしていくことが必要であるということを教えていただきました。

 

 

ロングリレーションズ倶楽部

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