海外通信NO.73 フランス ブルターニュ地方の願い

海外通信NO.73
フランス ブルターニュ地方の願い

東日本大震災から10年。メディアでフランスと日本の間の牡蠣にまつわる意外な関係が紹介されていました。

世界遺産モン・サン・ミッシェルで有名なブルターニュ地方は、1963年大寒波が襲い海面が凍ったため、フランスの牡蠣が疫病にかかり絶滅の危機に陥ったそうです。その時日本の三陸にある牡蠣養殖業者が疫病への耐性があるマガキを寄付したことがきっかけとなり、2011年の東日本大震災で三陸のマガキが大きなダメージを受けた際に、フランスから支援金の他に牡蠣養殖用の機材などの支援があったそうです。

一方、幻想的な美しさと数奇な歴史から“西洋の驚異”とも称されるモン・サン・ミッシェル。かつては満ち潮の時には海に浮かび、引き潮の時には自然に現れる陸橋で陸と繋がっていましたが、1877年に対岸との間に地続きの道路が作られ、砂が堆積してしまい島の間際まで潮がくることは滅多になくなりました。関係者や市民の願いのもと、失われた幻想的な姿を取り戻すため地続きの堤防道路が取り壊され、2014年新たな橋が完成しました。この時の修復費用の一部はクラウドファンディングで募りました。

クラウドファンディングは不特定多数の人に向けてインターネットなどを経由して、資金を募る仕組みで、「購入型」「寄付型」「ふるさと納税型」「融資型(ソーシャルレンディング)」「ファンド投資型」「株式投資型」など様々な形式があります。東日本大震災をきっかけに認識され始めました。

日本でも、古来から寺院や仏像の新造・修復・再建のために僧侶が寄付を募っていた「勧進(かんじん)」があります。

以前とは違い、夢や支援など目的に合わせプロジェクトを自らがオーナーとなり立ち上ることや、興味のあるプロジェクトに参加し支援することも容易になりました。

課税方法は形式によって異なり「寄付型」による個人から個人への場合には「贈与」となり、条件によっては課税されることがあります。

夢をかなえる手段は増えています。不自由な生活は続いていますが、「この時代があったからこそ」と言える時がくることを願います。

 

 

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