第40回 LINE詐欺にご注意下さい

情報セキュリティ連載
第40回 LINE詐欺にご注意下さい

国際電話をかけさせ高額請求される事件が多発しています

1月中旬くらいからメッセージアプリLINEで偽懸賞通知による電話代高額請求被害が出ています。

LINE上の友人からチェーンメールの形式で企業の懸賞応募通知が送られ、表示されているURLにアクセスすると「商品1年分が当たりました/iPhone12Proが当たりました」などと表示されます。

執筆時点で確認されている企業名は、ファストフード店「ケンタッキーフライドチキン」、牛丼チェーン「松屋」、回転寿司チェーン「スシロー」です。

1 具体的な手口

偽懸賞通知に表示されているURLにアクセスすると下記の2つを実行要求されます。

❶ LINEで友人5人に同内容のメッセージを送らせる
❷ 表示された国際電話番号にかけさせる

❶ LINEで友人5人に同内容のメッセージを送らせる

高確率で懸賞に当たるメッセージと送らなければ当選無効とする趣旨の表示がされます。

送らないと当選無効なるという心理から送ってしまうケースが多いとのこと。

なお、送信する相手が5グループや友人20人というケースもある模様です。

❷ 表示された国際電話番号にかけさせる

❶ の操作を終わらせると、商品を請求するために表示された電話番号へ電話するように促されます。

(また、電話をかけさせる前に当選者の電話番号等個人情報を入力させるパターンもあるようです)

この番号が国際電話番号となっており高額な通話料がかかるようになっています。

表示される一例

+216 チュニジア(アフリカ) 30秒199円
+34   スペイン       30秒 65円
+266 ソルト(アフリカ)   30秒180円

2 電話の内容

電話をすると日本語のアナウンスが流れ、内容は当選とは全く関係のないクイズが出題され、1問回答するごとにBGMがかかり通話時間を引き延ばそうとしてくるようです。

クイズ内容も有名サッカー選手の出身国は?など懸賞内容とは全く異なるものです。

3 犯人の狙いは「接続料」

国際電話の通話料の中に「接続料」というものがあります。これは相手の国際電話会社に支払われるサービス料でこの一部が犯人にペイバックされるようです。

なお、この国際電話にかけさせる詐欺は台風や災害など緊急時に多く発生しているようです。

災害時のワン切り電話があると心理的に普段より気になる#ようで折返し電話をかけてしまう人が多いようです。

通話の内容も「あなたと話したい家族、友人がいます。しばらくお待ち下さい」とアナウンスがながれ電話を切らせないで通話料を高額にするという手口です。

4 対策として

まずは電話をかけさせる懸賞通知には応募しないようにしましょう。

また、この詐欺についてはニュースや新聞などでも報じられていますが、話題にするなどしてこのような詐欺(災害時にワンギリ詐欺があることも含め)が流行っていることを周知することも被害を減らすことにつながりますので家族や友人の間でも話題にしていただければと思います。

【参考文献】Yahooニュース「アセンション島・モーリタニアなど国際ワン切り詐欺の手口」

 

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