家族のために準備すべきこと

クローバー通信 No.188

2回目となる緊急事態宣言。家族で過ごす時間も増えていますが物の整理や情報の共有は進んでいますか?

今回は、もし自分の身に何か起こったら、周りの家族が困らない為にやっておきたい事を取り上げます。

はじめに

コロナの感染拡大を機に、家族のきずなが深まったり、あらためて家族について考えたという人も多いことでしょう。同居していても、意外と相手の好みや価値観を知らない場合も多いですし、離れて暮らす家族ではなおの事です。

この機会に、入院したり、一人になった時に、自分や周りの家族が困らない為に、準備していきましょう。

1 もし入院したら…?

コロナ感染による入院や、ホテルでの隔離生活、災害に巻き込まれるなど、入院リスクは他人事ではありません。入院に必要な物をまとめて、収納場所がわかるようにしておきましょう。

チェックリスト ① 入院の準備

□健康保険証・介護保険証 
□お薬手帳飲んでいる薬 
□現金 
□本や音楽など趣味のもの 
□パジャマ・下着・羽織るもの
□洗面道具・基礎化粧品
□コップ
□スリッパ

親世代だけではなく、現役世代も、子どもでも準備しておくと慌てずに済みます。使い慣れたものの方が落ち着きますが、下着は新品の方がよいですし、安静に過ごすために心が休まるものは、本人が一番よくわかっている事です。

災害の際にも役立ちますので、準備しておきましょう。

2 万が一の際の手続き

家族や夫婦でも、知らない事はたくさんあります。特にどちらか1人が管理や家事を担っていた場合、何もわからず、大変な思いをしたという話はよく耳にします。

親が亡くなった、夫が妻が亡くなった場合には、様々な手続きが伴います。

「自分がいなくなった時に相手は何が困るのか?」を前提に、夫婦や家族で情報を共有しておきたいポイントを見ていきましょう。

チェックリスト ② 財産の把握・相続手続きに必要な書類等

□通帳・届出印
□健康保険証
□年金手帳
□生命保険証書
□不動産売買契約書
□登記済証(権利証)

■取引金融機関一覧表
■加入保険商品一覧表
■ローン契約一覧表

ポイント

◆ 保管場所を把握しておく
◆ お金に関する情報を一覧表にしておく(※クローバー通信2020年5月号に掲載)

情報を共有すると言っても、例えば「個々の残高や入出金の明細」まで把握しようとするのは、誤解が生じやすく、マイナスな印象を持たれやすいので、一覧表等のリストと、それぞれの書類の保管場所の確認程度にとどめましょう。

一覧表は、手書きでもまとめたファイルでも構いません。

3 その他の契約の整理

他にも様々な契約があります。整理してみましょう。

チェックリスト ③ 様々な契約

□クレジットカード情報
□携帯電話
□公共料金
□インターネット関連 (プロバイダー・有料ネットサービス)
□テレビ・衛星放送
□新聞・雑誌の定期購読
□スポーツクラブ・サークル など

その他、伝えておきたい事

•鍵の管理
•親しい人の連絡先
•親から相続したもの
•お墓の管理
•契約書のない貸し借り
•ペットがいる場合 その対応 など

クレジットカードの停止手続き

クレジットカード決済している契約・サービスがある場合、銀行口座を停止しても、自動的に解約にならず、サービスに対する請求は続いてしまいます。クレジットカードの停止手続きを行えば、決済できなかった契約先から請求書が届き、そこでどんな支払契約があるか確認できます。

公共料金の解約や変更手続き

多くが電話やインターネットでできます。

注意したいのは、

① 付随サービスがある場合

見守りサービスなど契約先が異なり停止になっていない場合があります。

② 保証金を預けている場合

プロパンガス等、契約時に保証金を預けている場合は、その精算も必要です。

いわゆる「エンディングノート」のようなものがあれば良いですが、ない場合は、何気ない会話の中で伝えて・聞いて書きとめておきましょう。まとまっていなくても、保管場所を決めておくだけで、探しやすくなります。

家事の見える化

家事を担っている人の不在は、家庭に大きな影響を与えます。

実は「名前のつかない家事」はたくさんあります。最近では家事の見える化シートやアプリなどもありますので、一度洗い出してみましょう。

リストになれば、やるべきことがどれくらいあるか見え、周りもサポートしやすくなります。

また、リモートワークや子どもの休校など、働き方・家での過ごし方が変わってくる中で、見直しが必要な部分もあります。

誰にどれだけの負担がかかっているのか、分担(または外注)できるのはどこか?話し合うきっかけになります。

まとめ

今回のこのテーマは、「親に何かあったら」「自分に何かあったら」「子どもに何かあったら」、小さな子どもを除く、すべての方に関係があると言えます。また、病気による入院などのほか、地震などの災害時の備えとしても有効です。

離れて暮らす家族の間でも、顔を見ながら話ができる環境が整いつつあります。行き来できないからこそ、積極的にコミュニケーションを図りましょう。厳しい環境が続きますが、体をいたわり・ストレスをためずに乗り切っていきましょう。

 

 

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