従業員が定着する会社づくりに向けて

人材不足が重要な経営課題となっている今、従業員定着に向けた取り組みに大きな関心が寄せられています。ここでは、従業員定着のヒントとなる最近の若手従業員の意識の変化を昨今の新入社員調査等の資料からご紹介いたします。

♥会社選びの決め手は自らの成長♥

株式会社リクルートキャリアが、2019年卒業学生に対して行った調査にて、「就職先を確定する際に決め手となった項目」を尋ねたところ、「自らの成長が期待できる」が47.1%と、約半数が回答する結果となりました。この結果から、若手従業員の中において「終身雇用」は既に過去のものとなっており、人生100年時代における働き方を意識しているのではないかと考えられます。

ここで言う「成長」は、自社で活躍でき、評価される「成長」ではなく、社会において自らのキャリアの選択肢が増えるという「成長」、言い換えればエンプロイアビリティ(雇用され得る能力)の向上と言えそうです。

就職先を選定する際の決め手

《出典》「【2019年卒2018年12月1日時点】就職プロセス調査TOPIC版(2019.01.31リリース)」リクルートキャリア就職みらい研究所

♥新入社員が許容できる残業時間数♥

新入社員

産業能率大学が2019年に社会人となった新入社員を対象に1カ月の残業時間について、何時間なら許容できるかと尋ねたところ、「1~10時間」が昨年度を大きく上回り過去最高の18.3%となりました。

一方、21時間以上は軒並み減少しており、41時間から60時間までの回答は合計で8.0%と昨年度(12.3%)から4.3ポイント減少しています。働き方改革の影響もあり、若手従業員は残業を避けたいという意識が強くなっています。

新入社員が許容できる残業時間数

《出典》産業能率大学「2019年度新入社員の会社生活調査(第30回)」

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