第23回 クラウドサービスの比較② OneDrive

情報セキュリティ連載
クラウドサービスの比較②

クラウドサービス

前回は、GoogleDriveの検証をいたしました。

今回は、マイクロソフト社が提供するOneDriveです。

OneDriveは、Windows10にデフォルトでインストールされている、データをクラウド上に保存・共有するアプリケーションです。

Office365のBusinessプランに限りますが、MicrosoftOfficeの最新バージョンを利用することが可能です。

OneDrive

(サービス名:法人「OneDriveforBusiness/office365BusinessPremium」
個人「OneDrive/office365solo」

1 料金体系

法人契約と個人契約で料金体系が異なります。ここでは法人の料金体系を表示します。

料金体系

2 安全性

OneDriveの2段階認証についても、Dropbox同様、スマートフォンでログインの管理をします。Microsoft社の2段階認証アプリか、サードパーティー製のアプリをインストールして認証をかけます。

緊急用の2段階認証解除の設定を、忘れずにするようにしましょう。2段階認証アプリ・電話番号・バックアップキー発行の3種類が選べます。

3 融和性

Windows版、Mac版、iOS版、Android版があります。

ワード等の編集は、Dropbox同様、各Officeアプリをインストールする必要があります。

GoogleDriveにもあるワードやエクセル、パワーポイントの共同編集機能ですが、マイクロソフトコミュニティ等ユーザー間の掲示板では共同編集がロックされてできない、タイムラグが出る等の声があり、共同編集で若干の使いづらさがあるようです。

4 復元性

GoogleDriveの場合、ゴミ箱へ移動したファイルは手動で操作しない限り残りますが、OneDriveの場合、93日後に自動で削除されます(個人版の場合は30日)。

そのため、うっかりゴミ箱に入れると取り返しのつかないことになりますので、ゴミ箱に移動する場合は慎重な操作が必要となります。

5 総評

機能はGoogleDriveとほぼ変わりません。料金、サービス面でもGoogleのBusinessプランと同等となります。

メリットとしては、Microsoftofficeの最新版を使い続けられる点が挙げられます。また上書きの復元も、設定すれば500回までできるのは利点かもしれません。

デメリットは、ゴミ箱に移したデータが93日後には自動で完全削除されてしまう点、共同編集でエラーが目立つ点が挙げられます。

また、GoogleはGoogleアカウントを持たない人でもGoogleDriveに招待でき、Microsoftofficeも直接編集できるビジター機能を、一部のユーザーにβ版で提供開始いたしました。

今秋には、一般ユーザーにも公開される予定です。

OneDriveの場合、社外とデータを共有するときは、相手もマイクロソフトアカウントを持つ必要があり、データ共有という面で一歩差を付けられた感がある状況です。

今後のマイクロソフトの対応に期待するところです。

次回は「DropBox」について検証いたします。

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