海外通信NO.41 メキシコのディア・デ・ロス・ムエルトス(死者の日)

海外通信NO.41

メキシコのディア・デ・ロス・ムエルトス(死者の日)

花各地で夏祭りや花火など夏を彩る行事が盛んに行われています。

そのなかでも「お盆」は日本人にとって祖先の霊を呼び寄せ供養する行事として、家庭では精霊棚(しょうりょうだな)にお供えをし、お盆初日の盆の入り(迎え火)は火を焚いて祖霊を迎え入れます。最終日を盆明け(送り火)と呼びお見送りします。

ロウソク日本のお盆に似た伝統行事が、メキシコにもあります。メキシコの『死者の日』の祭礼は、亡くなった家族や親しい人々の地上への一時的な回帰を祝うものです。この祭りは、毎年10月末から11月初旬にかけて行われる行事です。1日目はまず子供たちの魂がこの世に戻ってきます。翌2日目には大人の死者が戻ってきて、家族と共に過ごし、再びあの世に帰って行きます。

この儀式がどれだけ満足に行われるかどうかによって、死者はその家族に対して繁栄、あるいは不幸をもたらすことが出来ると信じられているので、死者の家族は、墓地から彼らの家までの道のりに、花やろうそく、供え物を撒き散らします。家の祭壇や墓の周辺には死者が好んだ料理やパン、「カラベリータ(ガイコツ)」と呼ばれる頭蓋骨(ずがいこつ)を模した砂糖菓子などが色鮮やかに飾り付けられ、近年は各地でパレードが繰り広げられるなど、楽しく明るく祝います。ガイコツ

これは、ユネスコの無形文化遺産に登録されており、映画「リメンバー・ミー」のモデルになりました。

国や習慣やよって表現は様々ですが、家族の絆の強さは同じですね。

【参考文献】

ユネスコ・アジア文化センター
http://www.accu.or.jp/masterpiece/masterpiece.php?id=59&lg=jp

朝日新聞デジタル 街に骸骨があふれる
https://www.asahi.com/and_travel/gallery/20171031_dayofdead_mexico/

 

 

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