海外通信NO.39世界の珍しい税金
海外通信NO.39
世界の珍しい税金
イギリス在住の友人宅へ訪問してきました。お茶をごちそうになりましたが、紅茶に添えられた大量の砂糖に驚いていると、「英国の人は炭酸水や甘い飲み物をよく飲むの。それでシュガー税(砂糖税)が導入されたのよ」とのこと。
今回は、英国で2018年4月に導入された砂糖税をご紹介いたします。糖分の取り過ぎによる肥満や糖尿病が問題になっていることから、清涼飲料水に含まれる砂糖の量に応じて課税し食習慣の改善を促すのが狙いです。税収の拡大が目的ではありません。
課税対象は、砂糖を多く含む清涼飲料水を生産している飲料メーカーと輸入業者。糖分が100mlあたり5g以上含まれている飲み物が対象で、8g以上だとさらに税率が上がります。
2016年に世界保健機関(WHO)が加盟国に導入を促したこともあり、イギリス以外にも米国の一部やメキシコ、フィリピン、タイなどですでに砂糖税が導入されています。インドでは2017年の物品・サービス税(GST)導入に伴い、4段階ある基本税率で最も高い28%を炭酸飲料に適用しました。このほかインドネシア政府やベトナム政府も、糖分を含む飲料への課税を検討しています。
日本も2015年、厚生労働省の有識者会議が砂糖への課税を提案しています。はたして、砂糖税が有効となるかどうかはわかりません。大切なことは自分自身で健康管理をすることですね。
【参考文献】産経新聞/日本経済新聞他
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