スマートフォンのウィルス対策②

情報セキュリティ連載ウィルスメール

第5回 スマートフォンのウィルス対策②

今回は前回に引き続き、スマートフォンのセキュリティについてお話いたします。

スマートフォンをウィルスから守る為の基本的対策

ここからはスマートフォンから情報漏洩リスクを下げるための対策についてです。

ウィルス対策⑴ OS・アプリの更新
⑵ セキュリティソフトの導入
⑶ アプリの端末への権限許可
⑷ 端末の認証強化
⑸ 公衆無線LANのリスクについて

⑴ OS・アプリの更新

スマートフォンのOSやアプリはパソコン同様、完璧なものではなく常に欠陥を秘めています。

多くの場合、この欠陥を突いてスマートフォンをウィルス感染させたり、情報漏洩させています。

そのため、AppleやGoogleのOSメーカーやNTTドコモなど通信事業者はOSのアップデートやアプリの更新を定期的に配信しています。

iPhoneもAndroid端末もOS、アプリの更新通知は画面上部に通知されますので、必ず更新をするようにしましょう。

今年5月中旬に世界中でWindowsパソコンを襲ったウィルスも主にOSの更新、アップデートをしていなかったパソコンが被害を受けました。

スマートフォンもインターネットやSDカードなど外部接続しているので常に攻撃を受ける危険性を持っています。

必ず更新作業は行うようにしましょう。

⑵ セキュリティソフトの導入

スマートフォンは機能ではパソコンと遜色ない機能を有しているので、やはりセキュリティソフトの導入が必要です。

iPhoneについては公式マーケットにウィルススキャンアプリを名乗るものが出ていますが、基本的には危険なサイトへの接続遮断などの機能しかなく、iPhone自体をスキャンしてくれるものはありません。iPhoneの構造がアプリそのものを制御するようになっており、アプリが暴走することはできないようになっています。ウィルス対策としてはセキュリティ機能を強化したブラウザアプリで対応するのがよいでしょう。カスペルスキーが出している「Kaspersky Safe Browser」がこれに該当します。

Androidについては公式マーケットに多くのセキュリティアプリが出ています。AV-TESTというセキュリティ製品をテストするサイトがあり各テスト項目につき毎月テストして順位を付けています。

英語のサイトですが、高評価されているもののみ表示されていますので、この中から選ぶのがよいでしょう。

⑶ アプリの端末への権限許可

アプリも様々あり、使い方によっては、合法的にスマートフォンから情報を盗み出すこともできてしまいます。
常に身につけて寝室等プライベートな場所にも持ち込まれるのがスマートフォンです。遠隔操作で盗撮、盗聴されている可能性も十分あるのでアプリがどういう権限を持っているかについて確認できるようにしましょう。知らないうちに自らプライベートを公開してしまっている可能性があるのです。

iPhoneやAndroid端末ではアプリをインストールする時に、アクセス許可が必要な機能(カメラや電話帳など)にアクセス可否を確認されます。

そのアプリの利用目的を超える権限(例えばメモアプリに電話帳アクセスする権限)が付与される場合は許可してしまうと重要な情報を盗まれる危険性があるため注意が必要です。

iPhoneもAndroid端末も、アプリの設定画面で確認できますので、一度確認してみるのもよいでしょう。

また、プライベートなエリアに持ち込む際は物理的にマイク部やカメラを塞いでしまうのも一つの手です。カメラについては保護用のシールが販売されているので気になる方は利用してみてください。

次回は、⑷ ⑸ の対策について説明いたします。

参考文献/『情報セキュリティ10大脅威 2017』 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)

 


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