長寿高齢化による、生命保険・損害保険への影響

日本では長寿高齢化が進んでおり、生命保険損害保険もその影響による変化が生じています。

保険生命保険では、今年2017年4月に貯蓄性の高い保険商品(終身保険・個人年金保険・学資保険等)の保険料の値上げが行われました。これは日本銀行がマイナス金利を導入したことにより、運用している日本国債や公社債の金利が減少したため、以前よりも運用利益が見込めなくなったことが影響しています。

貯蓄性の高い保険については、値上げが実施されましたが、長寿高齢化により、値下げが見込まれている商品もあります。2018年~2020年までに標準生命表の改定が予定されています。標準生命表とは、性別、年齢別に一定期間の死亡率をまとめたものを言います。標準生命表の改定は、長寿化に伴い死亡率の低下が反映されるため、定期保険などの掛け捨て型の保険は保険料が下がると言われています。

生命保険は大きな変化の流れにありますが、保険料の値上げ値下げだけでなく、必要な保険であるか今一度ご自身の保険と比較されることを意識されると良いでしょう。

損害保険の分野での長寿高齢化の影響としては、年々増加している孤独死に対する保険です。身寄りがなく孤独死を迎える方は賃貸物件に住んでいることも多く、死亡後に発生する費用は貸主が負担するケースも増えてきています。孤独死や自殺、殺人事件が発生すると、次の入居者が決まるまでに時間を要することがあり、家賃損失が発生します。また身寄りがない場合、現状回復費用や遺品整理費用なども貸主負担となってきます。

そうした長寿高齢化による孤独死の増加から、孤独死対策保険も出てきています。補償内容は各保険会社により異なりますが、例えば、家賃補償や現状回復費用などが補償されています。

ずっと長く借りている入居者が多い物件などはこうした補償について検討することも出来るでしょう。

高齢化が進むことでも上記のような変化が生じてきています。ご自身が高齢者でなくても影響は出てくることもあります。こうした変化の流れから、加入する保険を検討されることも良いでしょう。

 


神奈川県川崎市で税理士・社会保険労務士をお探しなら

LR小川会計グループ

経営者のパートナーとして中小企業の皆さまをサポートします


お問い合わせ