『会社の器』
「『会社の器』は『社長の器』で決まる」とか「『会社の器』は『社長の器』以上にはならない」などと言われます。
よくよく考えてみれば当たり前のことです。
最終決定権者が社長だとしたら、どんなに優秀なスタッフがいても、どんなに優れた考えが出てきたとしても、社長の判断能力を超えた決定が下されることはないのですから。
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とすれば、「会社の器」(パフォーマンス)を今以上に拡げようとするなら、社長自身の「器」を拡げることが一つの方法でしょう。
だからこそ、社長は自身の「器」を拡げるべく、日々自己研鑽をしているわけです。
ところが、社長個人の「器」を拡げることで「会社の器」を拡げるということは、社長が「スーパーマン」や「聖徳太子」になることを目指すということだと思います。
社長個人の「器」を拡げるというのは現実的な方法のように見えて、実は限界があるのではないかと思うのです。
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では、他に「社長の器」を拡げる手立てはないのでしょうか?
例えば、ブレーンを置くというのは、「社長の器」を拡げる一つの方法でしょう。
ただ、結局最終的な判断を社長が下さなければいけないとしたら、結局のところ社長個人の「器」以上の判断は出てこないと思います。
ブレーンを置くことで社長個人の「器」を超えた判断が出てくるためには、そのブレーンの判断が最終判断であることが条件になってくるわけです。
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ただ、ここで、判断した結果に対する責任を誰が負うのかという問題が出てきます。
もしも判断した結果の責任は判断者が負わなければならないとするとおそらく社長以外の人は、社長個人の「器」を超えた判断はできないでしょうね。
うーん、難しい問題だ。
答えらしいものがなくて済みません。
個人的には、責任の問題さえクリアできれば、『社長の器』が小さい程『会社の器』が大きくなる可能性が高いのではないかと思っています。
株式会社LR小川会計
代表取締役 小川 泰延
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