「おつり」で資産運用

おつり毎日のお買い物で発生する「おつり」

それを自動で積み立てて投資運用するサービスがフィンテック関連企業より今春投入されます。

フィンテックとは、「FINANCE(ファイナンス)」と「TECHNOLOGY(テクノロジー)」とを掛け合わせた造語です。IT技術を使った新たな金融サービスです。

出入りするお金を把握して家計簿を自動でつけてくれたり、ロボットアドバイザー(人工知能を搭載した投資ロボット)が投資家の志向に応じて最適な運用資産の配分を提案してくれたり、そういったサービスを提供する企業を「フィンテック」や「フィンテック企業」と呼ぶこともあります。

そのフィンテック企業から少額の投資運用サービスがスタートします。

主に若年層をターゲットに少額投資できる機会を提供し、将来の主要顧客に育てるのが狙いです。

「ウェルスナビ」が提供するサービスは、レストランやコンビニで同サービスに対応したクレジットカードや電子マネーを使うと、100円単位で支払ったと仮定した場合に生じる99円以下の「おつり」相当分が自動的に積み立てられます。例えば、180円の買い物をした場合、200円との差額である20円が積立に回る仕組みです。

積立が500円貯まるごとに「ロボットアドバイザー」が投資判断し、世界1万銘柄以上の上場投資信託で運用します。運用成績は専用のスマートフォン向けアプリで確認ができます。

※おつり投資の手数料は「未定」ということです。(3月時点)

同様のサービスはフィンテック企業「TORANOTEC投信投資顧問」も今春提供するほか、アメリカやイギリスでも近年相次ぎ投入されています。

国内では公的年金が先細りする中、政府は国民の自助による資産形成を促すため、「貯蓄から投資」を掲げ、少額からの長期分散・積立投資をしやすい制度づくりに着手しています。

少額のおつりを利用して投資が行えるので、これまで二の足を踏んでいた人も、気軽に投資できるのではないでしょうか。若年層にとって資産運用が身近になり、投資に踏み出す好循環となるのか今後注目されます。

 


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