投資のきほん 長期投資・積立投資の効果
クローバー通信 No.140
投資=ギャンブルだと思っていませんか？
私たちにとって投資の運用リスクをどう軽減していくかは重要なポイントです。
コツコツと積立をする伝統的な手法の中に、お金にも働いてもらう事を取り入れてみましょう。
今回は投資のセオリーである「長期投資・積立投資の効果」についてみていきましょう。
はじめに
前回は分散投資の中で特に「資産の分散」についてお話ししました。今回は「長期投資の効果」と 「時間の分散」についてお話ししていきます。
1 長期投資の効果
イボットソン・アソシエイツ・ジャパン社のデータによると、国内株式・海外株式・国内債券・海外債券の4資産に分散した場合でも、1970年～2015年の間、1年間の運用成績が投資元本を割り込んでしまった年は、45回中14回ありました。
最近では2002年や2008年のリーマンショック、2011年などが該当します。
ところが4資産分散したポートフォリオを10年間保有した場合、1970年～2015年の間、どの年から始めても投資元本を割った年はありませんでした。
2 時間の分散 ドルコスト平均法
長期投資の効果をさらに高めるためには、時間の分散が有効です。
ドルコスト平均法とは、価格が変動する商品について、定期的に一定の金額分を購入していく方法です。毎月一定額を購入すると、相場の波に応じて、高い時には少ない口数を、低い時には多い口数を購入する事になり、結果的に同じ投資額でも口数は多くなり、購入単価を抑える事ができます。
まとめ
少額でも継続して積み立てるなら、始めるタイミングを選ばないので、早ければ早いほど効果があります。
また、相場が変動した方が、高い時には少なく、安い時には多く購入する為、利益が出やすい構造となっています。
長期投資・積立投資ならではの魅力です。
また、金融機関によっても取り扱う商品は異なり、数ある商品の中から選択するのは難しく思いがちですが、個別商品ではなく、資産ごとの指数に連動する代表的な商品を選べば一定の効果があります。その際には
①純資産額が適当な規模である
②手数料（特に信託報酬）が安い
③5年以上の運用実績がある
などのポイントに注目して選択しましょう。モーニングスター社など、投資信託の評価会社の格付けや分類方法なども参考になります。ぜひ活用してみてください。
※長期投資の効果：毎月1万円の積立投資
・積立投資によって投資する時期の分散を図りましょう
・４資産分散ポートフォリオに１万円ずつ積立投資を行った資産価値のグラフを作ってみると・・・
・積立投資は長期になればなるほど影響が大きくなってきます
グラフを作るとよくわかります。
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