経営計画を作成してみましょう
以前より本誌では経営計画の重要性をお伝えして参りました。今回は、実際の経営計画書とは、具体的にどういう内容でどのように作るかをお伝えしたいと思います。
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一例ですが、基本的には次の①~⑨の構成で経営計画書を作成します。
①経営基本方針
…会社の事業内容、経営理念、基本方針などを記載し、どういう会社なのか、どういう会社にしたいかという経営者の思いを伝えます。
②重点課題
…伸ばしたい強みや、弱みの解消等、取り組むべき課題を明確にします。
③目標売上高と行動計画
…目標売上高を設定し、その目標を達成するために必要な施策を考えて、計画します。
④財務報告
…前期、前々期の概況の推移と計画期の業績予想を数値だけでなくコメント付で作成します。根拠のあるコメントを付ける事で、信憑性が伴います。
⑤予測貸借対照表
…前期実績と計画期予測を比較する形で貸借対照表を作成します。
⑥目標損益計算書
…貸借対照表と同様の形で、損益計算書を作成します。
⑦資金繰り表
…計画期の予測通りに推移した場合の資金繰り表を作成します。
⑧月次損益計算書
…計画期の損益計算書を月毎に作成します。実際に経営計画を作る際は、⑥の予測損益(達成したい目標利益)から逆算して、⑤⑦⑧を作成します。経営者の期待する着地を目標として、そのためにはどうあるべきかを数値化します。
⑨5カ年目標損益計算書
…5年後にどうなっていたいかを損益計算書として数字で表します。
さらに、中長期の予測や今後の展望、市場における自社のポジション等を盛り込むと、より良い計画になると思います。
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いかがでしたでしょうか。計画書を作成していく過程で、経営者の意思や目標が明確になり、書面として残す事で振り返り確認が容易になります。また、従業員との意識の共有にも使えるでしょう。
作成にあたっては、弊社担当が経営者である皆様と逐一意思疎通を図りながら、少しずつ作りあげていきますので、お気軽にお問合せ下さい。
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