マイナス金利が与える影響 ~金融業界編~(不動産融資)
第329回 財産承継研究会
マイナス金利が与える影響 ~金融業界編~(不動産融資)
講師:
横浜銀行 川崎営業部 個人渉外課 課長 原 史憲 氏
にお話を伺いました
今年に入って「マイナス金利が与える影響」というテーマで「不動産業界編」「証券業界編」「保険業界編」と各方面から話して頂きましたが、今回は金融業界編と題して、金融機関からみた不動産融資の現状や注意点、融資のポイント、不動産投資の今後の展望などを話して頂きました。
現在、不動産購入時の融資については、審査基準、金利、融資枠など、以前と比べて借り手側に前向きな内容になっているように感じられます。
不動産融資の注意点として、利息の利率と返済方法をしっかりと理解しておかなければなりません。利息が低いから有利であると思いがちですが、例えば、変動型だといずれ利率が上がることも考えられます。全体的にみて利用状況にあった返済をすることが重要です。
融資のポイントとして、一番大事なことは、どういう目的で不動産を購入するかを考えることです。相続対策として賃貸物件を購入(建築)し、銀行からの借り入れをすることによって、財産の評価額を下げることができる反面、状況によっては資金繰りが悪くなってしまうこともあります。事業計画、経営計画を立ててから必要な資金のみを借り入れし、資産と負債の状況をみることが大切です。
現在の低金利環境下では、バランスのよい資産運用をすることが重要です。一つの投資対象にまとめて投資するのではなく、分散して投資をすることで、収益のブレが少なく安定した収益が期待できるようになります。
不動産投資は低金利と年金不安を背景に、新たな資産運用先として注目されています。貯金にはほとんど利子が付かない低金利が続く中、株式投資・投資信託・FX等で積極的な資産運用を行う人が増えており、不動産投資もミドルリスク・ミドルリターンな資産運用先の一つとして人気を集めています。
お金(貨幣)の価値は一定ではなく、物価の変動に応じて実質的な価値が変動します。消費税率が上がり、デフレからインフレへ転換している今、資産を守り、資産を見直すことが重要になるのではないでしょうか。
♥ 次回の財産承継研究会の開催日 ♥
2017年1月27日(金)予定 18時30分~20時30分
☎044-811-1211(石井・駒まで)
お申し込みは こちら
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