生前にお墓を買っておこうかな…

お墓の心配
Aさんは、そろそろ自分のお墓のことが気になり始めました。一般的な費用は百万円から三百万円位が相場のようです。種類も公営・民営・寺院・公園墓地、ビル型納骨堂自動参詣式のようなものもあり、お墓も様々です。生前に購入しておいた方がいいのか、亡くなった後の方がいいのか。また実際に相続が起きると税金関係はどうなのか。そこで今回はお墓に関することを調べてみました。

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♥相続税は非課税

お墓は民法上「祭祀財産」と呼ばれ、相続税法では、非課税財産となっています。またそれに付随する仏壇・仏具等も非課税とされています。但し仏具でも、特別高価な金の凛や骨董的な価値のある物等は、課税対象となる場合があります。

♥固定資産税・不動産取得税は不要

墓地の購入は所有権ではなく、墓地として使用する権利「永代使用権」ですので、固定資産税・都市計画税・不動産取得税の対象にはなりません。

♥消費税については

墓石の購入や廻りの外構工事等の代金には消費税がかかります。永代使用料については土地の使用料なので非課税です。

つまりお墓に係る税金としては、消費税が掛かる他は、非課税となっています。

それでは、相続対策としては如何でしょうか。

♥生前に現金で購入した場合

生前にお墓を購入するということは、その分の現金数百万円が課税財産から非課税財産に変わることになり、相続税の軽減に繋がります。

♥生前に借入金で購入した場合

生前に借入をしてお墓を購入し、完済する前に亡くなったような場合、残った借入金は債務として相続財産から差し引くことができるのでしょうか。お墓が非課税財産ですので、その財産の取得に要した借入金は債務控除ができません。

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最後に参考までに、少子化や核家族化が進む現在では、永代供養が難しくなっており、期限付き永代供養という一定期間が経過すると、遺骨や位牌を共同墓地に合祀するというような新しいスタイルもあるようです。

話題にしづらいかもしれませんが、「祭祀の承継」という大事なことなので、生前に家族で話し合う機会が持てたらいいですね。

 


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