私はこうして受付からCEOになった

アメリカ合衆国大統領選挙が佳境を迎えています。民主党指名候補にヒラリー・クリントン氏、共和党指名候補にドナルド・トランプ氏と二大政党の候補が固まりました。

トランプ氏は過激な発言からメディアが頻繁に取り上げ、話題に事欠きません。クリントン氏が当選すると初の女性大統領の誕生となります。それは最も厚くて堅い「ガラスの天井」を打ち破る事となります。

ガラスの天井とは「資質又は成果にかかわらずマイノリティ及び女性の組織内での昇進を妨げる見えないが打ち破れない障壁」と、ウィキペディアでは定義されております。

共和党指名候補はトランプ氏となりましたが、その共和党の指名争いの場にカーリー・フィオリーナという女性が立候補していたことはご存じでしょうか?

彼女は〝ダウジョーンズ・トップ30社〟並びに米国の大企業リスト〝フォーチュン500〟に入る企業での最初の女性トップ、米大手コンピューターメーカー、ヒューレット・パッカードのCEOに1999年就任した女性です。場所は違えどクリントン氏より先にアメリカで厚くて堅いガラスの天井を打ち破った人物と言えます。

私はこうして受付からCEOになった表題は同氏の著書のタイトルで、美容サロンの受付からCEOになり取締役会で更迭されるまでの軌跡が記されています。日本題から想像すると勝ち組の成功話を想像しますが、単純なそれではなく、挫折と岐路での困難な選択の記録となっており、原著のタイトル「Tough Choices」まさにそれです。

CEO就任後もマスコミに興味本位に追いかけ回され、更迭後も「IT業界で史上最悪のCEOの一人だ」と厳しい評価を下す学者もあり、打ち破ったはずのガラスの天井により正当な評価を受けられなかったのかもしれません。

日本でも先日、初の女性都知事が誕生し、アベノミクスの成長戦略に「女性が輝く日本!」ともあります。

このような話をテーマにしてしまう時点で「ガラスの天井」を私自身が、認識しているのかも知れません。

ちなみに男性には「ガラスの地下室」なるものがあるようです。

皆さんの会社や潜在意識の中に「ガラスの〇〇」は存在しておりますでしょうか?

ひょっとしたらそれが生産効率を落としているかもしれません。

 


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