芽吹きの季節

四月になり新入学、新入社員とフレッシュな姿を街で目にする季節となりました。四月から始まり三月で終わる、この年度の変わり目は一月よりも新たな年を迎えたような心持ちがします。

✿なぜ年度のはじまりが四月?

諸説あるようですが、国の税収に理由があるという説をひとつ。

明治一九年、帝国海軍の拡充計画が進み英国へ軍艦代の支払に税収を充てる必要がありました。

軍備予算当時の税収第二位だった酒税に目を付けた大蔵卿〝松方正義〟が酒税の入る四月に会計年度を変更したという事が始まりで、その後会計法制定により法制化され、市制および町村制も実施、同一九年に徴兵令の改正があり軍の基準日も四月になりました。学校は軍より先に人材の確保をするため、それまで世界標準で九月が多かったところを四月に合わせ、今の状態になったという事のようです。

教育のためという訳では無く、戦争の軍備予算の都合から由来するというのは少々複雑ですね。

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二〇一六年度の予算が過去最大九六・七兆円で三月一日に衆議院を通過しました。

「また国の借金が増える」というご意見はごもっともですが、あまり卑屈にならず、プラス面にも目を向けて頂きたいと思います。

中小企業景気対策や消費増税の中小企業支援にも予算が織り込まれております。新たなチャレンジをされる事業者にはチャンスとも捉えられます。消費増税支援には、大きなお店のためのものと思われがちなPOSレジなども補助金を利用できるかもしれません。

このところ話題の「マイナス金利」、実際のところはまだ判りませんが、黒田総裁のシナリオ通りでは融資は受けやすくなるはず。金利の見直し、低金利での資金確保のチャレンジが出来るかと思います。

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四月の年度初めが印象深いのは、日本の春は桜が舞い、気候も良く気持ちいいものであるからと言われます。まさに芽吹きの新入学、新入社員には最適な季節という訳です。

皆さまのビジネスでは、どんな『芽吹き』が見れるでしょうか?

 


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