第11話 原理原則

【私  見】

滝田 司諸々もの・ことに関して原理原則を意識し、立ち戻ることが有用と思う。そうした時間をつくること、時には原則に戻る勇気も必要であろう。戻ることや、待つことが事態を好転させる。

需要創造・積極進取、戻るのは原理原則である。

【本書要約】

ホンダN1300のクレーモデルを見て、「ここが凹んでいる。こういうのは弱く見えて駄目なんだ」と本田さんが。そこはドアの上部から100ミリほど下がったところ。

その線から下の面を一段落として込んで出来た段差に逆アールを付け、できる陰を利用してボディを立体的に見せ、かつ車を長く見せる手法。

「君はプレスのことを知っているのか。プレスはな、イタ(鉄板)を引っ張って伸ばして殺すもんだ。この凹みだとイタは死なない。だから弱いんだ」不審な顔をしていると「まず凹んだところを埋めなさい」と一喝。凹んだ個所を粘土で埋めながら「イタが死ぬ」とはどういうことなのか。形は凸面だけでつくれるものなのか、そこから勉強になった。

駆けずり回り判ったことは、原理原則を知らずに「形」はつくれないとうこと。鉄板には抗張力というものがあり、伸ばしたとき弾性限界を超えると切れてしまう。が、適度に伸ばすと強さが出て、しかもそのあと変形のなくなるポイントがある。鉄板のこういう状態になることを「死ぬ」と言う。

思いつくままに絵を描き、粘土でモデルを作れば良いってものではないと言われたも同然。そんなつもりで名車を眺めてみると、さすがに抑えどころは守られている。材料とつくり方のうまみを、生かし切ることの大切さを知った。さらに気付いたことは「面」は顔と同じで、張っている方が明るく元気に見える。

後になって分かったことがある。ただ原理原則を守ればよいかというと、そうでもない。知り尽くして乗り越えないと「独創」は生まれないと。火の粉は、いくら払っても落ちてくる毎日だった。

【判  定】

いろんな原則があり日本語も多様である。衆知を計り周知を凌駕するのが独創か?

 

滝田式経営熟語帖 No.105
ビジネスの 名著から読み解く 経営のエッセンス!
「本田宗一郎との叱られ問答」岩倉氏全52話への滝田の挑戦

社友 岩倉信弥氏の52話「千字薬」より

税理士法人LRパートナーズ
代表社員 滝田 司


スティーブン・R・コヴィー著 7つの習慣 ~成功(幸福になる)には原則があった!~
不変・自然の法則。守るのは基本、戻るは原理原則なり。目次を引用します。見方が変われば世界が変わる。

Ⅰ私的成功 (依存から自立へ)
第一の習慣 主体性を発揮する
第二の習慣 目的を持って始める
第三の習慣 重要事項を優先する
Ⅱ公的成功 (自立から相互依存状態、信頼残高をもつ)
第四の習慣 WinWinで考える
第五の習慣 理解してから理解される
第六の習慣 相乗効果を発揮する
Ⅲ再新再生 (肉体、社会、情緒、知性、精神の改善を図る)
第七の習慣 刃を研ぐ
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わかっているつもりで、しているつもりで早や○○年、時々再読しましょう。原点回帰です。
基本中の基本の原理原則を説く良書です。


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Q. 「形」はどうつくるのですか?
1. 材料を知る
2. 作り方を知る
3. 原理原則を知る
4. ターニングポイントを知る
5. 知り尽くして乗り越える

岩倉氏を知る友人に1月末に会った。
岩倉氏は「形は心」と話されていると聞く。
デザインした人の心が形から伝わるということだろう。
気は心もあるし、形は心もある。
ものづくりはものが残ります。大事なことだと思う。

 

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