第2話 振り返ってみる
ビジネスの 名著から読み解く 経営のエッセンス!
本田宗一郎との叱られ問答」岩倉氏全52話への滝田の挑戦!
第2話 振り返ってみる 社友 岩倉信弥氏の52話「千字薬」より
税理士法人LRパートナーズ 代表社員 滝田 司
【私 見】
過去現在未来という視点で、最も参考になるのは自分・自社の失敗の歴史であろう。失敗の教訓を生かせば現在・未来の成長があろう。それと創業精神を問題の都度回顧し、原点を確認し闘志を何度も燃やすことが大事だと思う。
【本書要約】
本田さんが他界され、そして間もなく日本のバブル経済が崩壊した。私は商品担当役員として局面打開に当たることになり、外からは「ホンダ赤字転落か」「M社と合併か」、内からは「売れる車をつくってくれ」の「針のむしろの上」でどのようにして現状打開していけばよいかと日々悶々としていた。そんな時本田さんが藤澤武夫さんからもらったものだと言って「成功のヒントは、過去の失敗の泥ん中にある」という言葉を私たちにくれた。振り返るゆとりすらないときに。
私は藁をも縋るような気持ちで、ホンダがこれまでやってきたこと、また自分が歩んできた道を振り返ってみることに。そしてうまく行ったり行かなかったりの波を、ほぼ10年の周期で繰り返してきたことに気付く。「山」の以前はいずれも「谷」と言うか、まさしく「どん底」の状態であった。
最初に成功を体験した初代シビック開発の直前は、「4綸から撤退しようか」とさえ当時のトップは思っていたと聞く。次の成功の2代目プレリュドーの直前は「ホンダらしさ」「アイデンティティ」が無くなったと言われた。そして今回である。開き直って、一度立ち止まって、これまでのことをじっくり振り返ってみようと覚悟した。
【判 定】
過去の自社回顧で同じでした。他社はマークしても、比較は自社の歴史と思う。
「孫正義の名言一覧」から一部を引用します
①事業は大技、中技、小技から形成されている。経営者は大技だけ常に考えろ。
②アウトサイダーとして業界に挑むには大きな困難がついてくる。しかし私にとっては、それを乗り越えていくのが生きている実感なんです。
③人生50年計画:20代で名乗りを上げ、30代で軍資金を最低でも1000億円貯め、40代でひと勝負し、50代で事業を完成させ、60代で事業を後継者に引き継ぐ。
④怒るのは自分の知恵の足りなさを認めるようなものです。うまくいかなくても、やったことは全部、将来の自分のプラスになります。価値に徹することができるのは、勝利以上に大きな志と理念があるからです。
⑤僕は21世紀とは、物質的豊かさ以上に知的豊かさを求める時代だと思っています。それによって人々はより幸せになれると信じています。
⑥リーダーが持つべき3つのポイント「理念と志、ビジョン、戦略」、この3つを持っていないリーダーにはついていくべきでない。これが僕が日本の学生諸君だとか、サラリーマンの人たちに言いたいことです。もちろん政治家でも、経営者でも同じです。
⑦日本特有の慣行ややり方は従業員が生活に困らなければいいというものではないでしょうか。経営者はただ自分が財産を稼げばいいという考え方です。これではいけないんじゃないか、そろそろ目を覚ますべきだと思います。
⑧M&Aというと日本ではいかがわしいマネーゲームを連想する人がまだ多いと思いますがそうではありません。日本のM&Aのイメージは創業者が経営に失敗して手放すという負け犬か、業績が伸びている会社に対する敵対的M&A、乗っ取りです。アメリカにはその種の負のイメージはなくて会社は生き物であるという意識が強いのです。健全に継続してそだてていかなければいけないという。
⑨ソフトバンクが何をしようとしているかというと「ネット財閥」というのを考えているんです。明治維新のころに日本は農耕社会から工業社会へ変わりました。このとき新しい時代がそれまでと何が違ってどういう方向に行くかを一番理解していた岩崎弥太郎や渋沢栄一といった人たちによって財閥が生まれたのです。僕は財閥が日本の近代化に果たした役割、産業界に果たした役割はものすごく大きいと思っています。
⑩僕は戦略としては、自らがそういうプレーヤー(ソフト開発事業者)になるというよりは、インフラを押さえたいと。利は薄いかもしれないけれども、そのほうが浅く、広く、長くやっていける。しかも、圧倒的地位になれば、業界の成長にほぼ比例して伸びていける。こういうことを思ったわけです。だから戦略を社名にまでコミットして、“ソフトなんとかテクノロジー”とかじゃなくて「ソフトバンク」とつけたんです。途中で気持ちが揺れないように。
☆知恵で勝負、慣習・形式・権威にとらわれないでチャレンジすることをベンチャースピリットとも言う。
ブログ 遊 楽 笑 書
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どん底解決の四文字熟語
◦原点回帰 ◦初志貫徹 ◦照古鑑今◦不易流行 ◦経営理念
滝田のブログ 「こんころもち、ついてる・のってる、いと楽し!」http://plaza.rakuten.co.jp/konkoro/
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