第1話 正業で頑張る

ビジネスの 名著から読み解く 経営のエッセンス!
滝田式経営熟語帖 No.95
「本田宗一郎との叱られ問答」岩倉氏全52話への滝田の挑戦!

社友  岩倉信弥氏の52話「千字薬」より

【私  見】

企業は一般的に少々よくなると多角化を考えるようですが もともとの本業を正攻法で時代に合わせて変えながら継続 する、社長も社員も一丸となって創意工夫を継続する、ま た企業が本業で継続発展する仕組みを作り続けることが 大事であろう。

【本書要約】

1991年夏、岩倉氏が本田技研の新任取締役3人で就任 挨拶に伺った時のはなし。日本のバブル経済が弾けようと する頃。政治も経済も乱れに乱れ、世界中から日本への不 信感が出始めていた。本田翁は西洋旅行の途中から帰国し 席に着くやいなや「おめでとう、これからも頑張ってくれ よ」と穏やかな顔で、そして「おれは幸福者だよ」と言われた。ヨーロッパ旅行中は何処へ行っても、日本で起こっ ている様々な事件が話題となり、ずいぶんと恥ずかしい思 いをした。が、嬉しいことに、ホンダの評判は誰に聞いて もすこぶる良く、「それもこれも、みんな君たちのお蔭だ。

私はなんにも言わないのに、 誰も悪いことをしなかった。 まわりが博打のような大儲け をしていても、みんなして 「正業」で頑張ってくれた。 こんな嬉しいことはない」と 涙を拭われた。こんな優しい 本田さんは初めてである。

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事務所を辞そうという時、 「頑張ってくれよ」と順々に 3人の手を握ってくれた。「頑張る」とは、頑固とか頑迷を 張ること。今どき流行らない言葉である。が、本田さんが 言われると、時を超えて素晴らしい響きをもつ。凄い威力 をいただいたと思った。

その数日後倒れられ、一カ月あまり後に他界される。 「これからも、正業で頑張ってくれよ」の一言が、計り 知れなく大きかった。

滝田のブログ 「こんころもち、ついてる・のってる、いと楽し!」http://plaza.rakuten.co.jp/konkoro/

税理士法人LRパートナーズ 代表社員 滝田 司

 


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