不動産を売却する前にやっておいた方がいいこと、やってはいけないこと

財産承継研究会 第313回
【テーマ】 不動産を売却する前にやっておいた方がいいこと、やってはいけないこと

【講 師】  平田資産経営研究所 株式会社 代表取締役 平田 明 氏
にお話を伺いました。

不動産を売却する前にやっておいた 方がいいことをやり、やってはいけないことをやらないだけで結果は大きく変わります。

☆やっておいた方がいいこと

①測量・境界確定

一点目は測量・境界確定の問題です。測るだけだから、と侮っていると、隣地所有者の同意が得られず判子を押してもらえなかったり、登記簿謄本や公図の訂正が必要になることがあります。その結果、売却まで時間がかかり、売れなくなってしまうこともあります。
このような問題を回避するためには、境界関係でどんなトラブルが起こり得るかを土地家屋調査士等に診断してもらうことが有効です。売却を考えている土地について問題がありそうな場合は、事前に測量・境界確定をしておくことが望ましいでしょう。

②不動産調査・評価

もう一点は、不動産調査・評価です。不動産には相場価格がありますが、実際に売却する相手は一人なので、その人にとって価値がある不動産であれば、相場価格以上の価格で売却することも可能になります。そのため、保有する不動産の適正な価値や評価、価値を高められる可能性やその方法を把握し、高値で売れる時期を見極めることが
重要です。

そのために、まずは保有する不動産の情報を整理し、不動産の価値や可能性、リスク等を適正に評価できる人に診断してもらい、どうすれば価値が上がるか、リスクを軽減できるか、高値で売れる時期はいつか等を具体的に提案してもらうのが望ましいでしょう。

☆やってはいけないこと

不動産が安値になったり、売れなくなる大きな要因は情報が出回ることです。不動産会社に安易に物件資料を渡すことや、口頭での相談だけでもその情報は一気に拡散します。すると、情報に新鮮味がなくなって売れ残り感が出てしまい、高値がつきづらくなります。また、正しい情報も嘘の情報も出回ってしまうことで混乱を招き、買い手がつきづらくなります。他にも、全てを不動産会社任せにする、情報の裏を取らない等の消極的な姿勢も、損に繋がる可能性を高めてしまいます。

 

♥ 次回の開催日 ♥ 2015年5月22日(金)予定 18時30分~20時30分 ☎044-811-1211(石井・駒まで)

 

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