税理士登録50年を迎えて

50年前

私が税理士の登録をしたのは昭和38 年(1963年)9月11日であった。

それから今年(2013年)の9月11日で満50年になる。日本が戦争に負けて、昭和 25年に勃発した朝鮮動乱も収束し、池田勇人内閣が「所得倍増計画」を掲げて戦後の復興期に差しかかっていた時期であった。

昭和 49 年に開通した東急が田園都市線の開発と用地買収を盛んにやっていた時代である。

50 年を振り返って

50 年の内訳は、大雑把に分けると8年間の修業時代、5年間の引継ぎ時代を含めて 20 年間の成長発展期、22年間のバブル崩壊とデフレ期に分けることができる。

この 50年は時代に恵まれもしたが、バブルにも翻弄された時代でもあった。

特に記憶に鮮明に残っているのは5年間の引継ぎ時代で昭和 46年 12月 11日田邉政治先生が急逝されて、田邉税務会計事務所を引き継いだ時である。暮れから正月にかけて雪降る中、職員と全部のお客さまへ引き継ぎの挨拶廻りをしたこと、お陰様でおひとりの脱落もなくお客さまとしてついてきていただいたことである。

二つ目は、引継ぎの挨拶回りと確定申告と事務所がまだ落ち着かない中、翌 47年5月にコンピュータ導入を決断したことである。

当時はハードだけで、ソフトは一から全部自分で作り上げなければならなかった。課題も多かったが 50年続けてこられたのはお客さまに恵まれたこと、職員に恵まれたことに尽きる。

「お酒」「ゴルフ」「カラオケ」など一切お付き合いできない「付き合い下手」な私を信頼していただいたお客さま、そのお客さまの信頼にこたえてくれた職員の人たちに、只々感謝である。

激変した環境

22年間続いているバブル崩壊・デフレ、政治的混乱から脱して漸く安定した安倍政権ができた。安倍政権は「デフレ脱却」 「財政危機再建」を掲げ、既に財政危機再建に向けて消費税の増税や、相続税、贈与税などの増税が決まっている。

また、税と社会保障の一体改革の中では、社会保障の見直しなどによる給付のカットや負担増が取りざたされており、国民が困難を分かち合う時代に入ったのである。税理士としては財政再建に伴う増税時代に突入したことを覚悟しなければならない。

しかし、税金だけを計算すればよい時代は終わって、どうすればお客さまがよくなるか、幸せになるかを真剣に取り組まなければならない時代に入ったのである。「税」がお客さまと私たちLR小川会計グループを結びつける核であり礎である。

この税で結びついたお客さまを「ぴっかぴっか」に変身させる触媒の役目を果たすことがこれからの小川会計グループの新しい役割である。

これからのLR小川会計グループ

私は昭和 47年からコンピュータを使ってきた。使いながらこういうことができないか、こうするにはどんな機能が必要かなど絶えず夢想してきた。「今、私が理想とする会計事務所ができる時代になった、時代がようやく私に追いついてきた」という思いが強い。

これからのLR小川会計グループはこの私の理想とした会計事務所を実現させるべく私の理想を次代に担う後継者へどう伝え、どう実現させるかがこれから 10年の夢と課題である。「地域社会のインフラとなる事務所となること」自他ともに許す「専門家集団になること」である。

「税」を媒介としておつきあいするお客さまを「ぴっかぴっか」にしよう、お客さまを「はっぴー」にしよう、これがこれから 10年の合言葉であり目標である。

10 年後には中小企業診断士1次試験の合格者や、税理士試験の科目合格者、FPなどの専門職資格や知識の保有者が正社員の80 %になるようなグループにし、お客さまを「ぴっかぴっか」にする触媒の役割を果たすことができる「専門家集団」LR小川会計を目指します。

税理士法人LRパートナーズ 代表社員 小川 湧三

 


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