2013年4月開催LR小川会計MGレポート
平成 25 年度最初のマネジメントゲーム(MG)研修会が4月11・12日の両日開催されました。
今回はMG初体験の方が5名、2回目の方が4名と初心者がいつもより多めのMGでした。一方大ベテランの方々が参加され、若手の活躍が著しく、バランスのとれたMGでした。粛々と進むゲームの雰囲気、感想文などから感じ取れたことを記させていただきます。
MG体験者の増加
ここでは単純にMG初体験者(初MG)の増加を喜ぶのではありません。
初MGの皆さまは、後半になると販売競争が激しくなり、価格決定を躊躇していると売り損ねてしまいます。決算になると、資金繰表(=出納帳)の記載ミスや計算ミスなどが原因で作業が進みません。
ルールに不慣れなため、周りから親切に教えていただいても腑に落ちないことが多いものです。私もこの時の焦りと悔しさは今でも思い出します。
MG大ベテランの千葉均さまが、MG精神を実務でフル活用していることを語っていただきましたので、参加者の皆さま(特に経営者の方)には極めて有益な事例としてご理解いただけたことと思います。
経営者はご自分の思いを実現するために経営しています。現実の経営では、頼れるルールがあるわけはないことを語ってくれました。ベテランは皆さま一様に基本の大切さを力説します。
MGでいえば作業の順序、記入方法など変更や省略は許されません。採点時に必ず指摘されます。ベテランはMGの説明を行なう第1期をきちんとクリアします。ここで基本の再確認を行っています。
辛くても継続して参加して早く先輩のレベルに追いつきま しょう。
若手の台頭
最近、弊社MG研修に社員を参加させる経営者がいつもおられます。若い方は進歩が非常に早く、端からみていると輝いています。弊社の若手社員も先輩に臆することなくゲームを楽しんでいました。
弊社社員に限らず、総じて皆さんのゲームの腕が上がっていくのがわかります。ましてやMG精神を実際の経営に活かしている経営者の熱い思いを聴かせていただけば、頼もしい人材に育っていくこと間違いありません。
後継者の育成に役立つMG
中小企業の後継者育成は、いつの時代でも難しい課題です。後継候補者を親族に求めるとすれば、幼少時からそれとなく準備に取り掛かるべきでしょう。
実際には若手社員の中から後継候補者を育成しています。経営者魂を喚起するにはMG研修が効果的です。少し踏み込んで言えば、MGを楽しめるまで継続して参加することです。MGをマスターし、その間多くの人間関係を築くと良いでしょう。
*MGをご存じない方に
MG(マネジメントゲーム)は会社経営を擬似体験するゲームです。
このゲームは製造会社を想定して作られていますので、材料仕入れ、製造工程そして商品販売を繰り返します。材料を安く仕入れ、できるだけ高く売れば利益が出ます。
販売は入札方式で一番安い価格を提示した人が売上計上できます。一定時間経過したところで、会社と同じく決算します。以上のプロセスを5回繰り返します。(ほっとタイムス平成 24 年4月号より抜粋)
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