経営計画③

「経費」を見積もる

前回は経営計画におけるゴールである「利益」をどのように設定するかをお話しました。目標の「利益」が決まったら、次は「経費(固定費)」を設定しましょう。「利益」と「経費」が決まれば、両者をまかなうために必要な「粗利総額」が決まります。

固定費は経営者の「理念」、「意思」が表現されるものです。すなわち「目標の利益を生み出すために、費用をどれくらい・どのように使うのか」という「意思」を具体的に形にしていくのです。

固定費は本来はそのように設定していくものですが、最初はなかなか具体的な「意思」を形にできないかもしれません。そのような場合は、前の期の金額を基に今年の金額を見積もってください。

まず予測される固定費・目標利益をまかなうのに必要な粗利総額そして必要な売上金額・数量をつかむことが大事です。その上で再度、「意思」を織り込んだところで計画を修正するという作業を何回か繰り返していくのがいいでしょ う。

この固定費の設定でのポイントは、少し荒っぽい言い方になりますが、製造業等で原価に含める労務費や製造経費などの材料費以外の支出は固定費に含めることです。

この辺りのことはまた改めてお話ししていきたいと思いますが、経営計画は税金を計算することが目的ではありませんので、会社から出ていく支出をまかなうために必要な粗利総額を把握して、販売(特に数量)の具体的な行動計画を立てることが目的なのです。
固定費を見積もったら稼がなければいけない粗利総額が決まります。 次はいよいよ「どれだけ売らないといけないか」です。

最後に、皆さまどうぞ良い お年をお迎えください。

 

株式会社LR小川会計 代表取締役 社長 小川 泰延

 


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