コミュニティー

昨年くらいから自分の中で気に掛かっているのは、「コミュニティー」という言葉です。この言葉は、現在では地域的なつながりだけではなく、価値観等に共感する集団・仲間などを含む広い概念になってきています。

「コミュニティー」という言葉を意識し始めたのは、お客さまの土地活用にあたって、この立地でどのような賃貸物件を建てるのがいいかを検討していたときです。

年々不動産賃貸経営が厳しくなっている状況の中では、もはや立地と建物のコンセプトだけでテナント・入居者を呼び込むことは難しく、何らかの仕掛けやソフトといったものがますます必要になってきていると思います。そして、お客さまや建築会社と話をする中で感じた、仕掛けのキーワードが「コミュニティー」の形成です。

例えば、医療モールは異なる診療科目の病院が集まって一つの「コミュニティー」を形成し、相乗効果が期待できるためテナントの病院を呼び込むことができます。

また、財産承継研究会でご紹介した楽器を家でも鳴らしたい人をターゲットにした賃貸物件も建物のコンセプトだけではなく、音楽好きの人たちの集まる会(「コミュニティー」)を運営しています。

こうした「コミュニティー」を活用する手法は、例えば会員制度を作るといった、以前からあるもので、実は新しい形ではないでしょう。ただ、「コミュニティー」の形は様々ですが、最近は FaceBook をはじめとするソーシャルメディアの発達で、以前に比べて「コミュニティー」の形成が簡単にできるようになってきています。

人口の減少等で国内のマーケットが縮小していく状況の中、もう一度自社の商品とお客さまをどう結び付けていくかを「コミュニティー」というキーワードで考えてみてはいかがでしょうか。

 

株式会社LR小川会計 代表取締役社長 小川 泰延

 


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