変化への対応

先日、中国の上海と蘇州に視察に行ってきました。

今回の目的は、会計事務所が中国で出資して設立した現地法人を視察することでしたが、私たちの業務・組織を考える上で参考になったと思います。

ただ、現地法人の責任者を始めとして何人かの方とお話しをしていて一番感じたことは、成長・環境変化のスピードが速く、それに対応するために素早い決断が必要とされているということです。

皆さん中国に進出している日本企業は中国企業に比べると決断のスピードが遅いと感じられているようでした。もちろん全ての企業が成功しているわけではありませんが、企業がスピード感のある経営をし、ビジネスを拡大していくことで、全体として成長を続けているのだと感じました。

一方で、上海の不動産バブルがはじける兆候はすでに出始めているという話も聞きました。そういう意味では、これからの中国経済の先行きの見通しも不透明です。ますます企業の環境変化への対応力が試されることになります。

当然と言えば当然ですが、環境変化への対応力が必要になるのは、国内の企業も同様です。3・11 の影響や欧米の不安定な経済情勢の中で、環境変化への対応を迫られています。スピード感のある対応ができないと、この変化の波を乗り越えていくことが難しく なってくるのではないでしょうか。

私は、企業は変わらない・変えてはいけない理念や目的を持つべきだと思っています。その上で、そこに至る方法や道筋は周りの変化に応じて絶えず変わっていかないといけないと思います。

周りの環境が絶えず変化する中で自分が何も変わらないことは、相対的に、周りから後退していくことになるからです。

 

株式会社LR小川会計 代表取締役社長 小川 泰延

 


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