データを活かす

会計事務所は、お客さまから提供していただいた情報「データ」を基に会計・税務に関する書類を作成し、経営に関する資料をお客さまにフィードバックしていくことを仕事にしています。

現金出納帳などの一定の書式で蓄積されたデータを日付順に並び替え、勘定科目ごとに抽出して集計する。このようなデータの加工が私たちの仕事のベースにあります。蓄積されたデータというのは、それだけでは何の意味も持ちません。ただ文字や数字が羅列されているに過ぎません。

何かの基準で並び替えたり、ピックアップ「抽出」したり、集計したりして初めて意味を持ってくるものです。先ほどの例のように日付による並び替え、勘定科目による抽出・集計といったデータの加工をして、初めて情報として意味を持ってきます。

このようなデータの加工は、現在ではコンピューターを使って効率的に行うことができるようになりました。会計ソフト は、会計に関するデータに対象を絞った、データの加工の道具 「ツール」ということになります。

データの加工についても、コンピューターが欠かせないツールとなっていますが、コンピューターを使わなくても、日常的に行っているはずです。例えば、「○月にはこの商品がよく売れるから、多めに仕入れておこう。」というのは、経験に基づいてお客さまの頭の中に蓄積された商品の売り上げというデータから、「月」というキーワードでデータを抽出し、さらに抽出されたデータを「商品」ごとに集計し、売り上げの「大きい順」 に並び替えるという作業を無意識のうちに行っているのです。

この例は単純ですが、データ を抽出する際にさらに「曜日」 というキーワードで絞り込めば、もっと精度の高い情報になります。実は、この抽出・並び替えといったデータを加工する際の 「キーワード」こそが、そのお客さまのノウハウなのです。 「キーワード」の組み合わせをどれだけ持っているか。この組み合わせを増やしていくことが大切なことだと思います。

今年は4月に入っても寒暖の差が大きくて体調管理がなかなか大変です。皆さんも体調には くれぐれもお気をつけください。

 

LR小川会計   代表取締役 小川 泰延

 


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