自然災害の備えるには・・・?火災保険の基礎知識 その1

【はじめに・・・】

この秋は台風や地震などのニュースが多くありました。地球温暖化の影響もあり、今後ますます自然災害の危険性が心配されています。

自宅が被災した場合に役立つ火災保険とは…?

【火災保険の種類 】

あなたの加入する火災保険は、どんな種類ですか?

〔住宅火災保険〕:主に火災・風災を補償

〔住宅総合保険〕:火災・風災に加え、水災・盗難なども補償

〔新型保険〕 :火災・風災・水災など自然災害だけではなく、日常生活のハプニングまで幅広く補償

新築や購入時に加入して以降、見直していない人も多いのでは? 以前の火災保険では、下記の表の通り、火災・落雷・風災などにしか対応していませんでした。

最近は台風や地震などにも対応するなど、各社から様々な商品が出ており、以前と比べると補償内容が充実しています。入り直した方がよい場合もあるので、まず我が家の火災保険を確認してみましょう。

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【保険金の支払い方法:時価と新価とは?】

「時価」 :当初の購入・新築時から消耗した分を差し引き、時間と共に価値が目減りしていく

「新価」=再調達価額:建物をもう一度新築する費用

基本的に、住宅火災保険と住宅総合保険は時価契約、新型保険は新価契約と考えてよいでしょう。 「時価」での契約の場合、年数の経過により建物価格が下がり保険金額を減らしていくので、実際にかかった修理費をまかなえない恐れがあります。

以前の契約でも、特に時価を希望する意思表示がなければ加入済みの契約を「新価」に切り替える対応している会社もあります(損保ジャパンなど)。大事なポイントです! 確認しましょう。

【一部保険と比例払い vs 実損払い】

一部保険とは・・・?

保険金額が保険価額を下回る保険のことを一部保険といいます。この場合、保険金額の保険価額(時価または新価)に対する割合で保険金が支払われます。 〔⇒比例払い〕

建物価格2,000万円、保険金額1200万円、損害額1000万円の場合

支払額は 1000万円×(1200万円÷2,000万円)=600万円

これに対し、保険金額を限度に損害額を全額補償する支払い方法が〔実損払い〕です。新型保険では一般的で、特約で対応している場合もあります。

【その他注意したいポイント】

◆家財補償

建物とは別に家財補償を契約しないと支払われません。住宅ローンを組んだ時に加入する保険は家財が保障されないケースが多くあります。

◆地震保険

単独では加入できず、必ず火災保険とセットで加入します。様々な制約があるので、詳しくは次回ご説明します。

【まとめ】

どんな災害に対応すべきか?

前提として大事な事は、今、自分が住んでいる場所、地域ではどんな災害が起こりやすいか知る事です。

例えば、火災・洪水・地震・台風・津波・高波などあらゆるケースを想定してみる事が大事です。区役所や消防署などには、地域の防災ハザードマップなど置いてありますので、確認してみましょう。また、火災報知機の設置・消火器の設置と点検、家の周りの点検など、自分でできる対応策もしっかりとりましょう。

補償の充実=保険料が高くなるのも事実です。また災害の規模により減額する場合もあります。万能ではありませんが、自分に合った補償内容になるよう見直してみましょう。
〔参考〕:日本経済新聞2009.9.13日曜版くらし安心
日本FP協会「FPから見た、災害対策マニュアル」

 


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