知って得する家計入門 その4 ローンの知識・返済方法(2) 〔リボルビング払い・アドオン方式〕

【はじめに・・・】

今回は、クレジットカードなどの返済方法と、注意したいポイントについてお話します。 クレジットカードの返済方法は、取り扱う会社によって、返済条件も金利も様々です。代表的な「リボ払い」とアドオン方式」を見てみましょう。

【リボルビング払い】

【計算方法】:

返済回数を決めず、借入金額にかかわらず、一定の金額を毎月返済していく方法。

【メリット・デメリット】:

返済額は毎月一定なので負担感は少ないですが、通常の分割払いよりも手数料率が高く、その分負担も大きくなります。

【ポイント】:

「リボ払手数料率」で計算されます。CMでもおなじみの返済方法で、一見お財布に優しそうですが、限度額の範囲で何度でもリボ払いでカードが使えてしまうので、利息ばかり支払い、元金返済がなかなか進まず、いつまでたっても残高が減らない状態に陥りやすいので注意しましょう。

【リボ払いの計算方法は?】

*DCカード【元金定額方式】の場合

〔借入残高〕×〔リボ払い手数料率〕×日数/365 月数/12

24万円の商品を7月1日購入。締切日15日 支払日10日

〇例)24万円を24回で返済する場合〔手数料率15% 〕

利息総額=37,196円 (表1参照)
総返済額=240,000円+37,196円=277,196円
毎回支払額=10,000円
*実際には、条件などにより多少異なる場合があります。

(表1)毎月1万円ずつ返済    単位:円

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(参考)毎月5万円ずつ返済  単位:円

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《自由払専用カード》  ~NEWS~

リボ払い専用カードの新しいサービスとして登場したのが、自由支払い型です。従来のリボ払いは借入残高に対し手数料を負担しますが、自由支払い型は、毎月の設定額を超えた分だけ繰り越し、その残高の分だけ手数料がかかるシステムです。 また、毎月の返済額とは別にいつでも好きなときに簡単に前倒し返済でき、手数料を抑えることができるます。

指定金額5万円の場合 (1ブロック1万円)

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【アドオン方式】

*車やバイク、家電製品等の分割で利用。

【計算方法】:

借入元金に金利をかけて計算し、元金と利息の合計額を返済回数で均等割りにして返済する方法。

【メリット・デメリット】:

支払利息は返済回数にかかわらず一定なので計画的に返済しやすいですが、実質金利が高く、返済期間が長いと返済総額も膨らみます。

【ポイント】:

「アドオン率」という特別な金利で計算されますが、必ず実質年利が表示されるので、確認しましょう。

【アドオン方式の計算方法は?】

〔借入残高〕×〔アドオン率〕÷返済回数

〇例)24万円を24回払いで返済する場合   〔アドオン率8.6%とする〕

利息総額=240,000×8.6%=20,640円
総返済額=240,000円+20,640円=260,640円
毎回支払額=260,640÷24回=10,860円
*実際には、条件などにより多少異なる場合があります。

【まとめ】

分割払いの方が月々の負担が少ないから…と考えて何でも分割払いにすると、何件も重なり合計支払額が大きくなりがちです。来年6月施行の改正貸金業法により、年収の1/3以上の借入はできなくなります。「本当に借りたい時に借りられない」事も!早めに対処しましょう。

 


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