中小企業が生き残っていくには

No119_13392075川崎のいくつかの会計事務所と協同して「川崎中小企業M&A推進協議会」を立ち上げ、中小企業のM&Aへの取り組みを始めて2年半になります。

中小企業のM&Aは、後継者不在の場合の一つの事業承継の出口です。親族・社内スタッフに事業を承継していくことができない場合に、社外の第三者に事業を承継してもらい事業を存続していく方法です。

M&Aにより、売り手は、廃業することなく事業を存続させることで、従業員の働く場を維持し、また経営者のハッピーリタイアメントを実現します。

他方、買い手は、譲り受けた事業の経営資源を活用して、既存の事業を拡大し、また新たな事業分野に進出できることになります。

M&Aが成立するかどうかは、二つの異なる企業が合体することにより、事業における相乗効果が得られるかという点にかかっています。1+1が2になるのではなく3にも4にもなっていく、そういう相乗効果が得られないとなかなかM&Aは成立しません。

同業の大企業同士がシェアを一気に拡大するための合併は業界再編の企業生き残り戦略として多く見られますが、中小企業のM&Aの買い手は、厳しい経済環境の中で、自社の強みと売り手企業の強みを生かして既存のマーケットだけでなく、新たなマーケットへの事業展開あるいは新たなマーケットを創りだすことを目指していると思います。

このビジネスマッチングの思考は、なにもM&Aに限ったことではありません。中小企業が既存マーケットの縮小に対応していくために、会社は自社の商品や技術・ノウハウといったものが活用・応用できる分野をいかに開拓していくかがカギになってくるのではないでしょうか。

そういった分野のお客さまを開拓し、また、そのお客さまと一緒に新たなマーケットを創造していく、そうしていくことで会社を維持・発展させていくことができるのではないかと思います。

いろいろなビジネスショーや見本市が開催されています。私もできるだけ多くのビジネスショーや見本市を覗いて感覚を磨いて、お客さまにとって何かヒントになるような会話をしていきたいと思います。

 

代表取締役社長 小川 泰延

 


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