投資信託入門 その2 『投資信託のリスクとは?』
【リスクとは・・・?】
価格がどれだけ(上下に)動くか、その変動幅の大きさ
リスク=博打と考える人も多いのでは?実は金融の世界でリスクと言うと、価格が上下に変動する事を言います。
つまり、たとえ年0.05%でも必ずリターンを得られる普通預金はリスクが少なく、もともと10,000円で買った投資信託が、8,000円になったり、15,000円になる事は、リスクが高いと言えます。
【どんなリスクがあるのか・・・?】
ここでは一般的な意味でリスクと表現します。
◇流動性(換金性)リスク◇
現金が必要な時に、すぐに現金化できるか?解約に時間or手数料がかかるか?などを指します。 〔株式・債券・投資信託・定期預金など〕
◇価格変動リスク◇
市場価格が変動する事を指します。 〔株式・債券・投資信託・商品・不動産など〕
◇信用リスク◇
債券や株式を発行する国や会社、預金先の金融機関などの信用度を指します。安定した国や会社の債券や株式には信頼性がありますが、情勢が不安定な新興国やスキャンダルなどが発生した会社などは、倒産や債務不履行の可能性が高くなります。 〔預貯金・株式・債券・投資信託など〕
◇為替リスク◇
価格変動リスクの中で、特に外国為替相場の変動を指します。円高・円安など経済や世界情勢によって変動します。 〔外貨預金・外貨MMF・外国債券・外国株式・投資信託など〕
◇インフレリスク◇
インフレになると資産価値が上がる反面、紙幣価値が下がります。その際に資産価値の上昇の恩恵を受けられない事を指します。 〔長期固定の金融商品・保険・タンス預金など〕
【リスクを回避するためには・・・?】
☆ リスクを減らすには『分散投資』 ☆
① 資産の分散 ⇒資産の種類:預貯金・株式・債券・外貨・不動産など
② 地域の分散 ⇒国内・先進国(米国・EU)・新興国
➂ 時間の分散 ⇒投資するタイミングをずらす
④ 長期保有 ⇒長期になればなるほど、変動リスクは小さくなる
『卵をひとつのかごに盛るな』
【基本的な分散方法】
この8資産に分散しよう ↓
〔国 内〕 の [預貯金]・[株式]・[債券]・[不動産orREIT]
〔海 外〕 の [預貯金]・[株式]・[債券]・[不動産orREIT]
【リスクの違う商品を組み合わせると・・・!?】
リスクの異なる商品を組み合わせると、資産全体の収益を高めるばかりか、リスクも軽減できることが明らかになっています。例えば、日本国債90%と海外株式10%など値動きの異なる(相関係数の小さい)組合せの場合、日本国債100%に投資するよりもリスクが低くなることが証明されています。
【投資のタイミング】
◇理想のスタイル◇
割安な時に購入し、高くなったら売却 ⇒ 値上がり益を享受
円高時に外貨を購入し、円安時に売却 ⇒ 為替差益を享受
ところが・・・
⇒市場の動向を見極めるのはプロでも難しい❢
予測が当たる確立はプロでも49%以下だとか・・・!?
◇積立投資のススメ◇
ドルコスト平均法 ⇒時間分散になり、リスクの軽減が図れます。
【まとめ】
少額で分散が出来る投資信託は『分散投資』の支店から最適な商品といえます。個人では難しい海外への投資や、最低取引金額が大きい株式など、自分の資産に含まれていない種類の金融商品への投資に利用すると有効です。
もちろん投資信託の中身によってリスクは異なります。株式・債券・REITなど投資対象の種類・地域と割合がどうなっているか、説明書や目論見書にその商品の内容とリスクが記されていますので、しっかり確認しましょう。
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