MGをやりながら編み出したネットショップの繁盛戦略

経営がわかる総合的人材育成 MG(マネジメントゲーム)

剣道具通信販売で月商700万達成!

4月MGゲスト たのもうや@武道具店 店長 東海林一義氏

日常生活に浸透したインターネットショップは実際の店舗と同じように繁盛するところ、そうでないところの明暗がハッキリしてきたのも事実です。

今回はMGのベテランである繁盛ネットショップ「たのもうや@武道具店」東海林店長が年間8千万円を上回る売上を叩き出す繁盛店をわずか2年で作った経過とポイントを講演していただきました。
(4月12日 MG講義での講演から収録・抜粋)

●12ヶ月予想でピンチ必至!

No99_16152451こんばんは。たのもうや@武道具店という剣道具のサイトを運営している東海林と申します。

私の住んでいる秋田県湯沢市にある私の武道具店は人口の減少に伴い、非常に厳しい現状が目に見えてきました。

店舗自体は売上が減少しないように新商品の開発や新しい販売企画を考えながらやっていましたのでうまくやっていたといえるのですが、一倉定先生の著書やセミナーで学んだとおりに12ヶ月、24ヶ月のスパンで店の収支を見るようにして予想を立てていたところ、これは大変な状況がやってくることが明らかになってきたんですね。

そこで思い切ってネットショップを展開しよう、となったのが一昨年でした。

●MGとネットショップに見られる類似点

ネットショップをやってみると似たようなことをMGでも経験していると感じました。MGでは会社の経営状態がマトリックス会計表を一枚見るだけで何がどんな状態になっているのかパッと見ただけで分かります。

また、ネットショップも他の繁盛店を見ると何をどんな売り方をし、どんな企画を持っているかということが、インターネット上にある情報ならほとんど全部を入手できる点でMGの基本である「全体を俯瞰して精緻に見ない」ことと共通していると分かったのでした。

経営状態をざっくりと把握し、売るための戦略は緻密に練るというMGでやっていることがそのまま生きるのです。

つまり、自分にとっての仕事は自分が見渡せる状態になっていないと自分の処理範囲を超えてしまっているということをゲームを通じて体感的に覚えていたんですね。

●自分の時間を増やす

今回のMGも本当はセールの真っ最中なので今までなら手を放せるわけのない日程なんですが、手を放していてもちゃんと売上は確保できるようになってきました。

ネットショップでは自分の意思から始まって売るものを決めて、その商品がお客さまに売れて、決済も配送先の通知もすべてネット上で完結させることが可能です。

MGでは毎期ごとに決算を済ませキリをつけたら、休憩して次の計画を始めます。現実の仕事も同じように手際よく仕事を進めて売買を終わらせて早く締めてしまえば休む時間ができ、終わらないと休み時間がなくなるのです。

戦略を考える時間を作るために最近は、ホームページを作ること自体を専門家に外注委託することにし、私は店長としての経営の仕事に専念するようにしてみたんです。

●ユーザー解析に力点を置く

外注することで最も重要な経営のシナリオを作る時間ができ、お客さまにどうやって魅力的な商品を売ったら良いのかをじっくり考えることができるようになりました。悪いところを修正すれば、ネットショップは売れていきます。

また、ネットショップは経営のどこが良くてどこが悪いかをアクセス解析などを利用して「どんな人がどこから来てどこへ行ったのか」を分析すると分かりますし、コミュニティやお客さまアンケートなどを通して、どんな要件が求められているのかがはっきりと分かる仕組みを組込むことが可能なんですね。

ただ、自分がホームページを作り、かつ売っている時は余裕をもってユーザー解析をやることがなかなか難しいと感じていました。だから、今は純粋に経営のシナリオを作ることに集中してサイト管理と販売はある程度手を放せるのでより戦略的に利益を得ることができるようになってきたわけです。

●店長はホームページの設計責任者

No99_16504070ネットショップ店長である私が普段何を仕事にしているかというと次のようなことをやっています。

①サイトの販売戦略立案
②ユーザー解析
③キーワード調査
④サーチエンジンマーケティング

この作業の中でもサーチエンジン対策とマーケティングは特に重要です。コストを抑えながら最大の効果を得るために何をどこへどんなキーワードで広告するかを考える必要があるからです。

もう一つの大切な仕事はホームページの設計です。

ホームページの中でも特にトップページは最重要で、お客さまがネットショップに来たら、できるだけ短い時間で購入ボタンを押してもらえるように組立てる必要があります。

ページのコンテンツはテレビの番組と同じと思えば良いんですが、導入から結論までの流れがあって飽きさせない上に見終わった後に満足感が得られるものは支持され売れます。

特にトップページの商品の情報の羅列を見ているうちに興味が分散して結局買い控えるというのは悪い形です。

従って、できるだけシンプルにお客さまの多くが今、最も興味を持っているキーワードに響くような商品のページ構成を考えて、制作の指示を出すことがネットショップでは重要な仕事なのです。

●お客さまは心強いサポーター

画像では姿形が見えても手に取ったことがない商品を信用していいかどうかの基準となるのがお客さまの声です。

これもキャンペーンやセール時にアンケートを行って生の声をかなりの予算をかけて集めています。高い評価の声はトップページに掲載しています。

作ったホームページは目立たせるために有償のクリック広告と併せて運用するのも必要なことです。

ネットショップでは、大企業と対等のフィールドで勝負することも可能です。そこに至るまでには常に話題のキーワードを調査し、動向を読み、戦略立案をし、迅速に行動することで売上が上がってきます。

ぜひ、自分のお店の見直しをしてみてください。

 


神奈川県川崎市で税理士・社会保険労務士をお探しなら

LR小川会計グループ

経営者のパートナーとして中小企業の皆さまをサポートします


お問い合わせ