IPOとは?

IPOとは、株式公開を意味し、株式会社がオーナーなど少数の株主により所有され、自由な株式譲渡が制限されている状態(未公開会社)から、不特定の多くの株主により所有され、株式市場において自由に売買が可能となる状態(公開会社)となることをいいます。

株式公開することにより、主に資金調達力、社会的信用力・知名度が向上し優秀な人材が獲得できる反面、投資家をはじめとする企業の利害関係者に対する社会的責任を負います。

株式公開により得られるメリットは一般的に次のとおりです。

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資金調達

直接資金が調達できるため資金調達能力が増大し、財務体質の改善・充実を図ることができる。

社会的信用力と知名度の向上

公開審査をクリアすることにより、信用力が高まる。
新聞報道等の機会が増えることにより、企業の知名度が向上する。

優秀な人材の確保

公開企業は、将来性のある安定した職場として今まで以上に高く評価され、優秀な人材の確保が可能となる。

社内管理体制の充実

公開企業は、一定以上の社内管理体制の確立が求められるため、組織的な企業運営が構築され、社内管理体制の充実を図ることができる。

以上のように、様々なメリットを享受することができる反面、社会的責任を負うことになります。

企業内容開示義務

決算発表、有価証券報告書の提出等、企業内容の開示を適時に行う必要がある。

事務量、経費の増加

企業内容開示、株式事務、株主総会運営等の事務量増大に伴う継続的なコストが増加する。

経営支配権の確保

敵対的買収のターゲットにされる可能性があるので、安定株主対策が必要である。

コンプライアンス経営の実行

株式公開に伴い、遵守すべき法令等が拡大するため、訴訟が提起される可能性が高まる

04年中に新興市場に新規公開した直前期の企業規模を見てみると、150社のうち54%が売上高50億円未満であり、売上高10億円未満の企業もあり将来性・成長性を期待されて上場に至っていると考えられます。また、経常利益は約31%の企業が2億円未満であり、経常損失を計上した企業は6社ありました。これらの企業も上場後の早期黒字化や高い成長性が期待されていると考えられます。

新規公開企業の初値データの推移を見てみると、03年~05年3月時点平均で90%以上の企業の初値が公募値に対して値上がりしていることから、投資家から資金調達の需給が悪化する可能性は少ないと考えられます。

現在でも新規公開企業の株式購入は抽選が行われ、かなり低い当選確率となっています。

以上のことから、株式公開を検討している経営者様にとっては、チャンスと捉えられます。これを機に直接金融を検討してみてはいかがでしょうか?

 


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