21世紀の幕開けは敗戦後の混乱期と同じか?

21世紀の幕開けはペイオフ

21世紀は4月に始まるペイオフで幕を開ける。昨年は今まででは考えられなかった都市銀行の大同合併が行われ、その影響が今年から現れ始めます。地方分権法が成立し地方自治体の新たな財源探しが始まり、年金についても財政破綻が囁かれ、国家財政についても645兆円という公的債務を巡りその影響が論じられています。

いずれ増税という方向に向かうでしょう(そうならないことを願っています)。さらに、アメリカでは9年間に及ぶ景気上昇が止まり景気調整局面に入り輸出、為替両面から日本経済に及ぼす影響が心配されています。

明るい兆しとしてITやバイオ関連事業の成長が期待されているものの、マイナス要因を振り切って経済全体を引っ張って行くにはまだまだ力不足の感が拭えません。

中小企業に厳しい金融システム

都市銀行の大同合併、ペイオフの始まりは中小企業を厳しい金融環境の中におくことになります。昨年の景気は政府発表によれば、GDP+1.7%見通しとのことですが、倒産は22%増加しています。

金融機関は当然ながら融資には土地担保を求めてくる「土地担保主義」からは脱却しきれていません。しかし、既存中堅・中小企業の大半は10年にも及ぶ地価の下落によって、担保割れの状況にあり、追加融資を受ける状況にはないのが現状です。

大銀行は合併や持株会社制度により組織を企業金融部門、個人リテール部門など業務分野別に再編を進めて来年2002年の新組織発足に向けて中小企業向けの融資の見直しを進めており、今年その新しい融資基準の適用を中小企業に求めてくるのではないでしょうか。借入金利が5%,6%さらには9%なんて提示されることもあるかもしれない厳しい時代になりそうな気配がします。

ビジネスチャンス・新創業の時代

20世紀末は100円ショップやユニクロなど新しいタイプの大量販売による価格破壊を引き起こしたビジネスモデル見直し、SOHOというビジネススタイル、新規上場による株長者が大勢出てくるなど21世紀へ向けた新しい芽吹きが一方では出ています。

“20世紀から21世紀初頭は「経済敗戦による電子ヤミ市創業時代」”(H11/4/1 第1号)と言いましたが、まさに20世紀から21世紀へは新しい価値観(どのような価値観かは“?“)へ変わっていく混沌の中にあります。いまは線香花火的な瞬間的なアイデアビジネス、まがいものビジネスなどが沢山出てくるでしょうがその中に本物のビジネスが混ざっている、そんな新創業の時代に入っているのではないかと感じています。

変化に対応できる事務所へ変身します

私たち小川会計グループも敗戦直後のように価値観が180度かわった時代に対応できなければ生き残って行くことはできません。既存の考え方を洗い直し新しい視点で業務を見直しお客さまに支持していただける事務所にしていきます。

(小川 湧三)

 


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