新しい技術

先月(6月)に、お客さまが出展されていたこともあって東京ビッグサイトで開催された「機械要素技術展」という展示会に行ってきました。

一人でこうした展示会に行くときはざっと展示を見て回ることが多いのですが、今回はちょうど知り合いの方とお会いしたので二人でじっくり広い会場を見て回ることができました。

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何年か前に産業機械の展示会を覗いたことがありますが、その時に比べるとかなり盛況であるという印象をうけました。

その中でも一番活気があると感じたのは3Dプリンターのエリアでした。

3Dプリンターを実際に見たのは初めてでした。

今後対応できる素材の拡がりや大型化、高速化が進めば一気に様々な分野に普及していく状況を予感させるものでした。

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対照的に映ったのが、その隣の3D―CADのエリアです。

何か、あえて3Dプリンターを見ないようにしているというような雰囲気を感じてしまいました。

技術的なことは正直わからないのですが、3Dプリンターで取り込まれたデータは3D―CADへ簡単に吐き出せるでしょうし、また逆も然りです。

この二つのエリアを見ていて、デザインと設計の境界がどんどん曖昧になっていき、「設計」の役割が変容していくのではないかと思ったりしました。

デザインされたものがすぐに具体的な形になってしまうので、「設計」はその力学的な妥当性などのチェック機能になっていくのではないか…。

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このように新しい技術がそれまでの仕事を変えてしまうことは、モノづくりだけに限られることではありません。

今後はAI(人工知能)技術がいわゆる「士業」の仕事のあり方を全く変えてしまうかもしれません。

士業がしている専門家としての判断業務といえども、判断のロジックはあるわけですから、AIが判断してしまう時代がやってくるでしょう。

そうなったときに私たちの仕事は何なのか、今から真剣に考えておかないといけませんね。

株式会社LR小川会計 代表取締役 小川 泰延

 


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