知っておきたい 『あなたのねんきん』

【はじめに・・・】

参院選が終わり、年金問題が新聞やテレビで取り上げられる事が少なくなってきたように思います。今回の騒動で、あなたは自分の年金のチェックしましたか?まだまだ先のこと・・・と思っていないで、この機会にちゃんとと調べてみましょう。

【自分の年金の調べ方】

◆社会保険事務所に行ってみよう♪

まず、社会保険事務所に足を運んでみて下さい。記録確認と相談だけなら、居住地や勤務地に関係なく、どこの窓口でも対応してくれます。『年金手帳』と『基礎年金番号』と『職歴を書いた簡単なメモ』と『印鑑』が必要です。96年頃までに加入している人の手帳はオレンジ色、それ以降はブルーです。そこでチェックされるのが以下の3つの回答票です。

① 「制度共通被保険者記録照会回答票」
② 「被保険者記録照会(納付Ⅱ)」
③ 「被保険者記録照会回答票(資格画面)」

記号で表示されているので、基本内容は相談員に解説して貰いましょう。窓口は混んでいるので、時間に余裕を持ちましょう。

◆インターネットを利用して回答票を閲覧しよう♪

インターネットでも、被保険者記録照会回答票を手に入れられます。登録に4週間程度かかりますが、急いで自分の年金情報を確認する必要がなければ、待合室で待たされることもなく便利な方法ですね。

社会保険庁のホームページ http://www.sia.go.jp/
トップページ>年金個人情報提供サービス(ユーザID・パスワード)

ここで利用登録〔ID・パスワード発行申込み〕に個人情報&基礎年金番号を打ち込むと、4週間程度で「ユーザID]と「パスワード」が社会保険庁から郵送されてきます。そこで「年金加入記録照会」ページからログインすると、自分の年金加入記録の閲覧ができます。記録は毎月更新され、表示も記号ではなく「日本語」での記載なので、わかりやすいのが特徴です。

◆他にも、「ねんきんあんしんダイヤル」℡0120-657830 からも、3週間程度で照会ができます。

【チェックすべきポイントは・・・?】

○被保険者期間合計とは・・・?

老齢基礎年金を受けるには、25年の資格期間が必要です。被保険者期間の合計が300月に達していると、65歳から『老齢基礎年金』が支給されます。今の時点で達していなくても、支給開始年齢の65歳までに最低の月数300を満たせば、年金は貰えるはずです。

(*生年月日が1956年4月1日以前に生まれた人は、加入期間に特例が設けられています。対象になる方は調べてみてください。)

○加入記録漏れは・・・?

以下の3つのポイントをチェックしましょう。
① 最初に加入した制度で始まっているか?(国民年金か厚生年金か?)
② 前に加入していた制度の喪失年月日と次の取得年月日が一致しているか?
③ 現在加入している(最終)制度で終わっているか?

*よくあるのは、「会社勤めを始める前の学生時に親が払ってくれているケース」、「結婚前に働いていた会社の厚生年金加入期間の記録漏れ」など。要チェックです。

【ねんきん・・・私の場合】

私が年金手帳の存在を初めて意識したのは、結婚退職後、手続きのために区役所を訪れた時でした。会社勤めの間は2号被保険者として会社が手帳の管理や取得手続きをしていたので、年金を意識していませんでした。第1号・第3号といった呼び名も、そのとき初めて知ったのです。

その後平成9年に基礎年金番号(すべての公的年金制度で共通して使用する1人に1つの割り当てられた番号)が送られて来るのですが、ちょうど海外から帰ってきたばかりで重要性を理解せず放置していたところ、年金番号が2つになってしまいました。なんと無知だったことか!その後FPの勉強を始め、年金の重要性を認識。手帳と番号の確認をして、年金番号の統一をする事となったのでした。

【最後に・・・】

年金については、学校でも会社でも教えてくれません。自分の事だけでなく、いずれお子さんにもきちんとその意味を教えられるようにしたいものです!色々と問題のある年金ですが、加入のメリットと、加入していない場合のリスクなど、正しく理解しましょう。

 


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