経営学のオススメ

経営学といえば、財務分析、マネジメント、ファイナンス、戦略論等多くの分野があり、体系的に学ぶことは時間もかかり、なかなか難しいかもしれませんが、仕事を行う上で色々なヒントを与えてくれます。

私の場合、いわゆる会話のネタとして役に立ったほか、各理論や手法を用いて物事を整理・判断する際に幾度となく助けられました。

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一番活用したのは税務調査です。調査といえば帳簿や書類と「にらめっこ」というイメージをお持ちだと思いますが、実はその前のヒアリングが非常に重要な役割を持っています。事業内容や業務の流れ、商売上の問題点、会社のセールスポイント等、いわゆる経営に関する情報をいかに多くかつスピーディーに整理できるかが、その後の展開を左右します。

その時役に立ったのが、マーケティング論分野での4P、4C分析や戦略論分野でのSWOT分析、バランススコアカード等の手法です。

また、決算等の数字を分析するいわゆる財務分析は調査の基本ともいうべき手法で、〇〇比率が同業他社と比較して高いか低いか、過去と比較して大きな変動がないかといった観点から調査ポイントを絞っていきます。

活用している方もおられるとは思いますが、今まであまり興味がなかった方には、経営学を難しいものと敬遠せずに、ご自身に役立つツールとして活用してみてはいかがでしょうか。各理論や手法の説明は他に委ねますが、数ある手法の中でご自身が参考にできるものが必ずあると思います。

例えば、財務分析において、収益性を重視するなら売上や利益を中心に、安定性や収益性を重視するならBSの分析を中心に行う。また、新規にビジネスを始める場合、デシジョンツリーを使って色々な想定を比較検討してみる等、目的にあった手法を使うことで、方向性を決めるのに役立ちます。

そこまでやらなくても、まずは前期、前々期とどう変化したか(タテの関係)、そして、業界平均と比較してどうなのか(ヨコの関係)、といった自社の立ち位置を把握することから始め、経営学を身近なものと感じていただければと思います。

税理士法人LRパートナーズ
川崎事務所 所長 山下 功起

 



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