区切り
今年も残すところ1カ月となりました。
忙しい年末がやってくると、仕事納めの業務などで内省する時間がなくなりがちです。しかし、次の一年を意義のある一年にするためには、やはり「一年の振り返り」がとても大切だと思っております。
今年一年を振り返り、成功も失敗も肯定的に受け入れて自己肯定感を高めれば、さらにやる気も増してくると思うのです。
例えば、仕事が一段落しても気を緩めることなく、きっちりと後処理をして仕事にけじめをつける、大切な道具の手入れを怠らず次に備える、時には一呼吸置いて自分の作業を振り返りながら、取引先へお礼状を書いたり、失敗した際の改善点や成功時の要因を検討することも、心に留めておくべきことだと思っております。
曹洞宗の僧侶であった藤本幸邦氏は「履物をそろえると心もそろう、心がそろうと履物もそろう、(中略)誰かが乱しておいたら黙ってそろえておいてあげよう、そうすればきっと世界中の人の心もそろうでしょう」という詩を作られています。
この詩には「履物をそろえる」という行動にその人の心が表われ、また、行動を正すことによって心も整うということを示唆しています。
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さて、仕事に置き換えれば、いい仕事をするためには、向上心の持続と物事の整理整頓が欠かせません。
成功体験から「なぜ、うまくいったのか」。失敗や辛かった体験からは、人のせいにするのではなく、「失敗から得た学び」として、自分に足りなかった部分を意識できるようになれば、課題やチャレンジしたいことが明確になり、より成長するための足掛かりが見つかるかもしれません。
一つの区切りとして、必要・不必要なモノの選り分け、身の周りの整理整頓を行うなど、一年の締めくくりとして、「気持ちに区切り」をつけてみることも、次のスタートを気持ちよく切るための一押しになると思います。
今年一年を振り返り、自分自身を客観的に見つめ直し、良かった点も悪かった点も、リラックスして振り返ってみることは、とても意義のあることかもしれませんね。
税理士法人LRパートナーズ
代表社員 所長 小関 和夫
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