パートでも社会保険に加入すべき?

2022年10月から社会保険の適用範囲拡大により従来は適用外だったパート・アルバイトの方、配偶者の扶養の範囲内でお勤めの方も次の図の条件と満たすと、社会保険が適用される場合が出てきます。

『扶養』ってどういうこと?

・扶養している人の税金が少なくなる
・自分で健康保険料を払う必要がない
・扶養している人に会社から手当が支給されることがある

♥社会保険に加入するメリット

健康保険による給付

傷病手当金…労災以外の病気・けがによる休業中に給与の3分の2相当が支給される。
出産手当金…産休期間中に給与の3分の2が支給される。

厚生年金による給付

老齢厚生年金…老後の生活資金
遺族厚生年金…死亡時の遺族保障
障害厚生年金…所定の障害状態に該当したときの補償

♠︎社会保険に加入するデメリット

社会保険加入による主なデメリットは、健康保険料と厚生年金保険料の負担増です。目先の手取り給与が減少するだけでなく、老齢年金増額などのメリットを上回る負担増となるケースもあります。

また、家族手当などが支給されている場合は、その適用範囲についても調べておくことをおすすめします。例えば、パートで増えた自分の収入よりもご主人の会社から支給されなくなる家族手当のほうが多い場合は、世帯年収が減って損をするケースも考えられます。場合によっては、会社と相談して、労働条件を変えることで、加入対象とならない働き方にする選択も視野に入ります。

手取りを優先すべきか老後の年金総額を優先すべきなのかなど、様々な角度からしっかり考える必要があります。働ける環境があれば、人生100年時代に備えてぜひ長期的視野で考えてみてください。

 

お問い合わせ

神奈川県川崎市で税理士・社会保険労務士をお探しなら

LR小川会計グループ

経営者のパートナーとして中小企業の皆さまをサポートします